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楽天店舗必見!「5と0のつく日」活用術 – 集客と売上アップのコツ

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「5と0のつく日」は楽天市場で最も開催頻度が高いキャンペーンのひとつです。
多くの顧客がこの日に合わせてお買い物をするため、楽天市場に出店している店舗にとって売上を伸ばす絶好の機会になっています。
一方で多くの店舗が同じようにチャンスを狙い、集客のために施策を行っています。
他店と差をつけ売上アップを目指すのであれば、事前の準備と戦略的な取り組みが必要不可欠です。
まずは「5と0のつく日」ポイントアップの仕組みを知り、チャンスを最大限に活用できる施策を取り入れましょう。

50のつく日」とは

まずは「5と0のつく日」の概要と、ポイントアップの仕組みを知っておきましょう。

50のつく日」開催日はいつ?どんなイベント?

楽天市場の「5と0のつく日」は、毎月5日、10日、15日、20日、25日、30日に行われるキャンペーンです。楽天カードを使ってお買い物をすると、通常のポイント倍率が4倍になります。
開催頻度が高いことに加えて、楽天カードを所持しているヘビーユーザーの利用が増える点も大きな特徴です。

「5と0のつく日」に購入者がポイントアップの恩恵を受けるにはエントリーが必要です。
楽天市場トップページにはエントリーを促すバナーが毎回目立つ位置に表示されるため、顧客にとっても認知度の高いキャンペーンになっています。

50のつく日」ポイントアップの仕組み

楽天 5と0のつく日 仕組み

引用元:https://event.rakuten.co.jp/campaign/card/pointday/

通常日の楽天カード決済では、楽天市場の通常ポイント(1倍)に、楽天カードの通常ポイント(1倍)、楽天カード特典ポイント(1倍)が加わり、合計3倍のポイントが付与されます。
「5と0のつく日」にキャンペーンにエントリーして楽天カードで決済すると、さらにポイント+1倍になり、合計4倍のポイントが付与されることになります。

楽天 5と0のつく日 変倍率

 

楽天 5と0のつく日 獲得ポイント

引用元:https://event.rakuten.co.jp/campaign/card/pointday/

このように「50のつく日」はユーザーにとってお得なポイントアップキャンペーンです。

しかも定期的かつ頻繁に開催されるため、楽天市場全体の集客と売上がアップする傾向があります。

注意したいのはポイントを使用して支払いをした場合、ポイントを除いた購入額に対してのみポイント付与の対象となる点です。
また、一部に「50のつく日」のポイントアップ対象外になる商品があります。自店舗の取扱商品が対象になっているか予め確認しておきましょう。

5と0のつく日の上限について

「5と0のつく日」はエントリーと楽天カード決済だけでポイントアップされるお得なキャンペーンです。
適用条件のハードルが低く恩恵が受けやすいのが特長ですが、2023年12月5日からは「5と0のつく日」特典のポイント付与には月間1,000ポイントの月間上限が設けられました。

「5と0のつく日」特典のポイント付与率と上限

変更項目 変更前 変更後
ポイント倍率 +2倍 +1倍
月間獲得上限ポイント 3,000ポイント 1,000ポイント

以前に比べると「50のつく日」の特典として獲得できるポイントは少なくなってしまいましたが、依然として集客力の高いキャンペーンであることは事実です。

ポイントアップ以外の施策も組み合わせてお得感をプラスしてみましょう。

5と0のつく日の開始と終了時間について

楽天市場の「5と0のつく日」は当日の0:00から23:59まで開催されています。
ユーザーにとっては前日の深夜帯から日中、夜間まで幅広い時間帯で参加できるキャンペーンです。
店舗にとってもターゲット層を問わず集客アップにつなげることができるメリットがありますね。

5と0のつく日に施策を行うべき3つの理由

楽天市場の「5と0のつく日」はユーザーにとって魅力的なキャンペーンです。
「何もしなくても訪問数が増えるのに、手間のかかる施策を準備する必要があるの?」と思われるかもしれませんが、もちろん施策の準備は必要です!
集客力の高いキャンペーンだからこそ、施策を行うべき理由があります。

店舗売上への影響が大きい

「5と0のつく日」には楽天市場内全体でアクセスやCVRが増加・向上する傾向にあります。
また、「5と0のつく日」の売上が、月の売上の大半を占めることもあります。
他店舗との競争も激しくなるため、施策の有無や内容が売上に大きな影響を与える可能性があります。

楽天 5と0のつく日 売り上げの山

引用元:https://www.5springs.co.jp/blog/5day0day-strategy/

グラフでもわかるように5と0のつく日はグラフで大きな山を作っていて、店舗の月間売上に大きな影響を与えています。
楽天市場ではグラフの山、つまり楽天キャンペーンやイベントで作られる「売上=各重要指標の波」に乗ることが売上増加への一番の近道です。

店舗売上の増加を狙うために、5と0のつく日には最適な施策を行いましょう。

対策している店舗が多い

前述のとおり「5と0のつく日」には楽天市場内全体でアクセスやCVRが増加・向上する傾向にあります。
自店舗のアクセス増加のチャンスであると同時に、競合の他店舗も同様にアクセスを伸ばしているとも言えるでしょう。
他店舗と比較される場面も各段に増えるため、よりユーザーの興味や購買意欲を引き出す対策が売上アップのカギになります。

しかも定期的かつ頻繁に開催される「5と0のつく日」は、対策している店舗がたいへん多いキャンペーンです。
「5と0のつく日」に合わせて広告配信強化やクーポン値引きなどを行う店舗も少なくありません。
通常のキャンペーン運用でポイント付与率がアップするだけでは、対策に力を入れている他店に比べてお得感が乏しく感じられてしまいます。

このように対策を行わないことでチャンスを他店舗に奪われ、売上の波に乗れない可能性があります。
店舗独自でさまざまな取り組みを準備し、計画的に実施することが重要です

リピート売上の向上につながる

楽天市場の「5と0のつく日」は、毎月5日、10日、15日、20日、25日、30日に行われます。2月を除いて1か月あたり6回ですので、定期的なキャンペーンの中でも最も開催頻度の高いキャンペーンです。

ユーザーにとっても認知度が高く、かつ参加しやすいキャンペーンと言えるでしょう。

「5と0のつく日」に合わせた施策を継続的に行うことで、店舗独自の施策も同様に認知度を高めて購買につなげることができます。
定期的な店舗へのアクセスを促すことで、既存顧客の維持やリピート購入率のアップを目指しましょう。

5と0のつく日に実施すべき基本施策10選

前項では「5と0のつく日」に対策を行うべき3つの理由を解説しました。
それでは実際にどのような施策を行えばいいのでしょうか。
定期的かつ頻度が高い「5と0のつく日」に実施しやすい基本的な施策をまとめました。

基本施策その1|初回購入特典などによる新規ユーザーへの働きかけ

楽天市場内全体でアクセスやCVRが増加・向上する「5と0のつく日」は新規ユーザーの獲得も期待できます。
初回購入特典やお試し商品の追加など、新規ユーザーの購入動機につながるお得なキャンペーンを実施しましょう。

基本施策その2|メルマガやSNSによる既存ユーザーへの働きかけ

「5と0のつく日」のポイントアップ対象である楽天カード会員は、楽天市場ヘビーユーザーが多くを占めています。そのため、店舗内でも既存ユーザーやリピーターの利用率が高まる傾向があります。
既存ユーザーに対してメルマガやSNSなどでキャンペーンを積極的に告知しましょう。
再訪問とリピート購入を促すだけでなく、店舗への定期的な訪問にもつなげることができます。

基本施策その3|楽天内広告による露出強化

「5と0のつく日」の効果で楽天市場全体のアクセスやCVRが増加・向上すると、楽天内広告の効果も通常より高くなります。
積極的に楽天広告を活用して、集客につなげましょう。

キャンペーン中に楽天市場を訪問するユーザーは購買意欲が高い傾向があるため、ターゲットユーザーに効果的に訴求できるRPP広告がおすすめです。
RPP広告についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

RPP広告運用の注意点
「5と0のつく日」にはRPP広告のCPC単価が上昇する傾向があります。
目安CPCは1日に数回変動しますので、こまめにクリック単価を見直し・調整をして最適化を図ることも重要です。

その他にもCPA広告やクーポンアドバンス広告などがあります。
楽天内広告も予算に応じて検討してみましょう。

CPA広告に関する過去記事はこちらをご参照ください。

基本施策その4|店舗独自のポイント倍増

「5と0のつく日」は通常1倍のポイント付与のところ、最大でポイント付与率が4倍になるユーザーにとってお得なキャンペーンです。
楽天市場の各店舗では、この「5と0のつく日」に独自のポイントアップ施策を行うことができます。
店舗が独自にポイントアップする方法は下記の2種類があります。

(1)店舗別ポイント変倍
店舗が独自に全取扱商品のポイント倍率を5倍や10倍などに設定できます。店舗内の全商品が対象となるため、ユーザーの回遊率が高まり、客単価アップが期待できます。

(2)商品別ポイント変倍
特定の商品のポイントを任意の倍率に設定できます。目立たせたい商品のポイントを上げることで、新規ユーザーの獲得にもつなげられます。
また、入り口商品としてユーザーの関心を引き付けることも可能です。

店舗独自のポイントアップ施策は、通常のポイント付与に加えてさらにお得感を演出することができます。ユーザーの購買行動を促進し、売上や収益性の向上が期待できます。

基本施策その5|クーポンの配布

「5と0のつく日」キャンペーンを最大限に活用するために、店舗独自のクーポン配布は有効な施策の1つです。
クーポン配布には2つの大きな利点があります。

(1)店舗独自のお得感の演出
多くの店舗が出店しているため、ユーザーの関心を引き付けるためには差別化が重要です。
店舗が独自に設定したクーポンを提供することで他店との差別化を図り、ユーザーの購買意欲を高めます。

(2)ユーザーの集客力の向上
店舗独自のクーポンが来店動機となり、集客につながります。

クーポン配布に店舗独自のポイントアップや初回購入特典を併用することで、他の商品を購入してくれる可能性も高まります。
施策の併用で売上アップの相乗効果も狙っていきましょう。

基本施策その6|商品ページや商品画像の最適化

集客効果の高い「5と0のつく日」を最大限に活用するためには、商品ページや商品画像の最適化が不可欠です。

(1)「5と0のつく日限定セール(またはポイントアップ)」の表示
ショップページや商品ページに「5と0のつく日限定セール(またはポイントアップ)」といった情報をわかりやすく記載することが重要です。
これによりユーザーに特別なお得感を与え、購買意欲を高めます。

(2)店舗独自のイベントバナーの作成・表示
店舗独自のイベントバナーを作成し、ショップページや商品ページに表示するのもおすすめです。
バナーには店舗独自のキャンペーンや期間、ポイント倍率などを分かりやすく表示することで、ユーザーの関心と購買欲を引き出します。

(3)商品画像へのセール情報の追加
商品画像にもセールやポイントアップの情報を追加することで、ユーザーの注目を集めることができます。
ただし、楽天市場の商品画像ガイドラインに違反しないよう注意が必要です。
テキストは画像の20%以内に収める、白背景を使用するなどガイドラインに配慮しながら作成しましょう。

(4)特集ページの作成
店舗内に「5と0のつく日」限定の特集ページを作成するのも効果的です。
特集ページでは、セール商品やポイントアップ商品を一覧で表示することで、ユーザーの利便性を高めると共に回遊率のアップも期待できます。

これらの商品ページや商品画像の最適化を実行することで、より効果的にユーザーの関心を引き付けることができます。

基本施策その7|レビューキャンペーン

レビューキャンペーンとは、購入者がレビュー投稿した際に次回購入時に使える割引クーポンを提供する施策です。
レビューキャンペーンについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

常時行っている店舗も多く見られますが、「年間通して全商品にレビューキャンペーン適用は難しい…」という店舗運営者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時は新規ユーザーのアクセスが見込める「5と0のつく日」に購入した顧客に限定したキャンペーンとして実施してみましょう。

次回購入時に使えるクーポンを提供することで、購入者の再訪問を促すことができます。
また、良質なレビューは後続の顧客の購買意欲を高める効果もあります。
キャンペーン時のアクセスを一時的な集客に留めることなく、長期的な売上アップを目指しましょう。

基本施策その8|買いまわり対策として1,000円の商品を用意する

開催頻度の高い楽天市場の「5と0のつく日」は、お買い物マラソンや楽天スーパーセールと重なることも多いです。

お買い物マラソンや楽天スーパーセールでは、税込1,000円以上の商品が「買いまわり」の対象となります。
「買いまわり」とは1,000円以上の購入を複数店舗で行うことでポイント還元率が上がっていく仕組みで、最大10倍のポイントが付与されます。

楽天 買い回り 変倍率

引用元:https://ichiba.faq.rakuten.net/detail/000006905

ユーザーが「買いまわり」のポイントアップを受けるためにはできるだけ多くの店舗で1,000円以上の商品を購入する必要があります。
「5と0のつく日」に1,000円ちょうどの商品を用意しておくことで、お客様の「買いまわり」行動を促すことができ、売上アップが期待できるのです。

入口商品を1,000円ちょうどに設定する、1,000円ちょうどの商品をレビューキャンペーンの対象にするなど、他の施策と連携させることで相乗効果も期待できます。

基本施策その9|ダイヤモンド・プラチナ会員を意識して対策を実施する

楽天市場では、会員ランクによって様々な特典が用意されています。

楽天 会員ランク

引用元:https://mag.app-liv.jp/archive/135382/

ダイヤモンド・プラチナ会員はヘビーユーザーが多く「5と0のつく日」にお買い物をする傾向が強いため、この層を意識した対策が重要です。
ダイヤモンド・プラチナ会員限定の限定クーポンやキャンペーンを実施しましょう。

また、「RMS>データ分析>販促効果測定>顧客分析レポート」の「楽天会員ランク」を確認することで、自店舗のユーザー構成を把握できます。

楽天 顧客分析レポート

引用元:https://www.rakuten.co.jp/ec/environment/service/analysis/
https://r.r10s.jp/ec/environment/service/analysis/img/img-10_211001.jpg

ダイヤモンド・プラチナ会員の割合が高ければ、「5と0のつく日」の対策をより強化することをおすすめします。

基本施策その10|商品の品揃えの充実

楽天市場の「5と0のつく日」はユーザーの購買意欲が高まるタイミングです。
そのため、新商品の販売開始や既存商品のリニューアルを「5と0のつく日」に合わせると効果的な集客が可能になります。

また、「5と0のつく日」はアクセスが集中するタイミングでもあるため、商品の販売力や競争力が明確になります。この機会を活かして、自店舗の強みを打ち出すことができます。

店舗独自のお得感のある限定セットを提案するのも効果的です。
限定セットを作ることで、他店との差別化を図ることができます。さらに、入り口商品として新規ユーザーの獲得も狙えます。

「5と0のつく日」は、ユーザーの購買意欲が高まる反面、在庫切れのリスクも高まります。在庫切れによるキャンセルが発生するとポイントアップ対象外になるだけでなく、ユーザー評価の低下にもつながります。
そのため、在庫管理を徹底し、品切れを起こさないことが重要です。
適切な在庫数の確保や、販売状況の確認を行いましょう。

まとめ

「5と0のつく日」は、新規顧客の獲得だけでなく、既存ユーザーのリピーター化にもつながる絶好の機会です。
基本的な施策を組み合わせて実行することで、売上アップを実現できます。
ぜひこれらの施策を検討し、「5と0のつく日」の販促効果を最大限に活用してください。

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