【初心者向け】Facebook・Instagram広告のターゲティング
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Facebook/Instagram広告(以降、FBIG広告)は、「ターゲティングの精度が高い」とよく紹介されていますが、以下のようなお悩みを持っている方々もいらっしゃるのではないでしょうか?
・そもそもターゲティングとは?
・なぜFBIG広告のターゲティングは、精度が高いと言われている?
・FBIG広告では、どのような項目でターゲティングができる? …etc
この記事では、そんな悩みを持つ方のために、「そもそもターゲティングとは何か」から「FBIG広告のターゲティングの種類/特徴」まで、FBIG広告におけるターゲティングの基礎となる部分をご説明します。
なお、「FBIG広告とは?」といったFBIG広告の基本情報はこちらの記事でご紹介しておりますので、FBIG広告の概要から知りたい方がいらっしゃれば、併せて是非ご確認ください。
ターゲティングとは?
ターゲティングとは、商品やサービスを販売する上で、その商品やサービスを売るユーザー(ターゲット)を絞り込む戦略のことです。
ターゲティングを行わず広告を配信していた場合、自社の商品やサービスのターゲット層とは異なるユーザーへ配信され続け、費用対効果の合わない広告配信となる恐れがあります。そのため、自社の商品やサービスのターゲット層や実際にサイトへ訪問しているユーザーがどのような属性(年齢や性別、居住地、興味・関心など)なのかを見極め、その属性情報でターゲティングを行うことが広告配信をする上で重要です。
FBIG広告のターゲティング特徴
FBIG広告のターゲティングにおける最大の特徴は、「精度が高い(信憑性がある)」ということです。 Facebookは「実名登録制」であることより、他に登録が推奨されている性別や生年月日、居住地などの基本情報や職歴や学歴、家族構成、興味・関心といった細かい情報も正確である可能性が高いとされています。また、Instagram広告ではFacebook広告と同じアカウント(管理画面)から広告配信が可能であるため、Facebookの登録情報を利用してターゲティングすることが可能です。
他のSNS広告であるTwitter広告やLINE広告でも、ユーザーの基本情報や興味・関心などの細かい情報でターゲティングすることは可能です。しかし、TwitterやLINEでは実名登録が必須ではなく、年齢や生年月日を入力する必要がないため、ターゲティングに利用するユーザーの基本情報は「見なし」である場合があります。そのため、他のSNS広告と比較して、FBIG広告のターゲティングは「精度高い(信憑性がある)」と言われています。
ターゲティングの種類
FBIG広告のターゲティングには、以下3種類の方法で配信するユーザー(オーディエンス)を設定することが可能です。FBIG広告の効果を高めるためには、各種ターゲティングの特徴を理解することが重要であるため、以下でその特徴についてご説明します。なお、ECサイト運営者の方がよく利用するターゲティング項目については、各項目に(★)を記載しておりますので、併せてご確認ください。
コアオーディエンス
コアオーディエンスとは、ユーザーが登録している基本情報(年齢や性別、居住地など)や、興味・関心、行動などに基づいてユーザー属性を設定し、その属性と一致するユーザーをオーディエンスとして設定する方法です。
コアオーディエンスで設定できる具体的な項目を以下でご説明します。
▽年齢(★)
13歳~65歳までの範囲であれば、1歳ごとに設定することが可能です。ただし、13歳未満を設定することはできず、65歳以上は一括りとして65+と扱われます。
▽性別(★)
男性、女性、すべての3種類から設定することが可能です。
▽地域
都道府県や市区町村、郵便番号で地域を選択することが可能です。また、地図上で選択した地点から半径1~80kmまでを指定することもできます。さらに、選択した地域の中から、以下4種類のユーザーを絞り込むことも可能です。
▽言語
日本語や英語など、言語を設定することが可能です。ただし、FBIG広告のターゲティングにおける言語の定義は、住んでいる地域の言語ではなく、Facebookで表示される設定言語に基づきます。
▽利用者層(★)
学歴や収入、ライフイベント(結婚状態や就職状態など)、業界などで設定することが可能です。
▽興味・関心(★)
スポーツやファッション、レジャーなど興味・関心に類する項目から選択することができ、指定した項目に関連したページにいいね!をしたユーザーが配信対象となります。
▽行動
旅行の頻度や、ユーザーが使用しているデバイス、海外駐在経験などの項目から選択することが可能です。ただし、行動のみでのターゲティングはリーチする範囲が狭いケースが多いため、興味・関心など他の項目を掛け合わせて利用することをおすすめします。
カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスとは、Webサイトへのアクセス履歴や自社の顧客データ、FacebookやInstagram内でのアクション履歴などをソースとして、そのソースと一致するユーザーをオーディエンスとして設定する方法です。
カスタムオーディエンスで利用するソースを以下でご説明します。
▽ウェブサイト(★)
Webサイトを指定し、そのWebサイトへアクセスしたユーザーのリストを作成します。一度Webサイトへアクセスしたユーザーへ広告が配信可能であるため、リターゲティング広告として利用されます。
▽カスタマーリスト(★)
名前やアドレス、電話番号などの顧客データを利用し、その顧客データと一致するFacebookユーザーのリストを作成します。
▽アプリアクティビティ
アプリやゲームを起動した人、あるいはアプリやゲームの利用中にアイテムの購入などのアクションを行ったユーザーのリストを作成します。
▽オフラインアクティビティ
店舗や電話、その他のオフラインでやりとりを行ったユーザーのリストを作成します。
▽カタログ(★)
カタログから商品を閲覧したり、商品購入をしたユーザーのリストを作成します。
▽メタソース
Instagramの投稿にいいねやコメント等のリアクション行ったユーザーやFacebookページをフォローしているユーザーなどのFacebookやInstagram内で何かしらアクションを行ったユーザーのリストを作成します。
類似オーディエンス
類似オーディエンスとは、ソースとなるオーディエンス(作成したコアオーディエンスやカスタムオーディエンス)を指定することで、Facebookがソースオーディエンスと類似した(共通の属性や興味・関心を持つ)ユーザーを探し出し、類似度が高いと判断したユーザーをオーディエンスとして設定する方法です。
類似度は1%~10%の間で設定することができ、%が小さいほど類似度は高くなりますが、リーチすることができるユーザーは少なくなります。一方で、%を大きくすることでリーチすることができるユーザーは多くなりますが、類似度は低くなります。 また、ソースオーディエンスに100人以上含まれていた場合、類似オーディエンスは作成することは可能です。ただし、ソースオーディエンスが少なすぎると、Facebookが類似性を判断することが難しくなります。そのため、Facebookは1,000~5,000人をソースオーディエンスとして活用することを推奨としています。
まとめ
いかがでしょうか?FBIG広告では精度高く細かなユーザー情報を設定することができるため、まずは各種ターゲティングがどのような項目でユーザーを絞り込むことができるのかを理解することが重要です。そのため、この記事でFBIG広告のターゲティングの基礎を理解し、自社にとって有効なターゲティングを選択しましょう。