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Facebook/Instagram広告の特徴とは?広告配信のために必要な準備や注意点まで徹底解説!

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 この記事をご覧の皆さまは、Facebook/Instagram広告(以降、FBIG広告)について、以下のようなお悩みをお持ちなのではないでしょうか?

・興味があるものの、詳しく理解していない
・他のSNS広告と比較して何が優れているかわからない
・始めてみたいけれど、何を準備すれば良いかわからない
・運用時に注意すべきポイントがわからない …etc

 この記事では、そもそもFBIG広告について詳しくない方から、実際に配信を始めようと思っている方までが抱えるお悩みを解消すべく、FBIG広告の特徴から広告配信する上での必要な準備・注意点まで幅広くご説明します。

FBIG広告とは?

 FBIG広告は、その名の通り、FacebookとInstagram内に配信される広告です。  Facebook社(現在はMeta社)が2012年にInstagramを買収したことにより、FacebookとInstagramの運営会社は同じになりました。そのため、Facebook広告とInstagram広告は同じアカウント(管理画面)上から一括で広告を配信することが可能です。このことから、Facebook広告とInstagram広告は「FBIG広告」と一括りで呼ばれる機会が多くあります。

FBIG広告の特徴

 まず、FBIG広告の特徴を一覧でまとめ、以下で詳しくご説明いたします。

Facebook広告 Instagram広告 特徴

FBIG広告の共通特徴

1.精度の高いターゲティング

 Facebookでは実名での登録が必須であるため、その他に登録が推奨されている年齢や性別、居住地域などの情報も信憑性が高いとされています。他のSNSでは実名での登録が必須ではなく、年齢や生年月日などを入力する必要がないため、ユーザーの基本情報を「見なし」として扱う場合があります。そのため、FBIG広告のターゲティングは、他のSNS広告よりも精度が高いと言えます。
 また、FBIG広告では、性別や年齢等の基本情報だけではなく、仕事の業界や興味関心等、細かいターゲティングも可能です。

2.少額から始められる
 FBIG広告は、月5万円程度の広告費予算からも実験的に広告の効果検証を行うことが可能なため、他のSNS広告よりも比較的少額から始められる広告です。ただし、広告予算は商材のジャンルや広告配信の目的によって変動するため、あくまでも一例です。

FBIG広告の違い

1.利用ユーザー層

Facebook Instagram 利用ユーザー層

上記のデータは、総務省が行った「令和2年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」を参照しています。(アンケート回答者は13-69歳までの男女1500人 )
(参照元: https://www.soumu.go.jp/main_content/000765258.pdf


 Facebookは10~20代の利用率がInstagramより低いため、若い年齢層に向けて広告を配信したい場合は、Instagram広告の利用がおすすめです。一方で、年齢層が高くなっていくにつれ、InstagramよりもFacebookの方が利用率が高くなるため、高い年齢層に向けて広告を配信したい場合は、Facebookを利用することが効果的です。
 また、Facebookは男女比率に大きな差異はありませんが、Instagramは女性利用率が高いという特徴もあります。

2.SNS利用の目的

 Facebookはビジネス目的で利用しているユーザーが多く、Instagramでは個人目的(エンタメ目的)で利用しているユーザーが多く存在します。自社の商品やサービスがどの利用目的に合っているかを把握しておくことが重要です。

3.掲載面

Facebook広告 掲載場所
Instagram広告 掲載場所

 フィードやストーリーズ等掲載面が同じものもありますが、Facebookでは右側広告枠やMarketplace、Instagramでは発見タブといったそのプラットフォームにしかない掲載面も存在します。 (画像引用元:広告マネージャー内のヘルプ画像)

FBIG広告の配信準備

 FBIG広告を配信するためには、広告配信するための「アカウント」の準備と広告の根本である「クリエイティブ」、配信する対象を設定する「ターゲティング」が必要です。以下では、各に必要なものをご紹介します。

アカウント

 広告を配信するためには、以下のアカウントやページを準備する必要があります。Instagram広告は、Instagramアカウントを持っていなくても下記アカウントやページが揃っていれば広告出稿は可能です。ただし、広告に対するコメントの返信や削除ができないため、Instagramアカウントも併せて取得しておくことをおすすめします。

・Facebook個人アカウント
・Facebookページ
・Facebookビジネスマネージャー
・Facebook広告アカウント(Facebookビジネスマネージャー内で登録)

(・Instagramアカウント)(※Instagram広告配信時のみ)

FBIG広告配信の設定方法については、こちらの記事をご参考ください。

クリエイティブ

 FBIG広告では、以下の5種類のクリエイティブサイズがあります。各クリエイティブサイズによって掲載面が異なるため、掲載したい面にあったサイズでクリエイティブを制作する必要があります。

Facebook広告 Instagram広告 クリエイティブサイズ
(引用元: https://www.facebook.com/business/help/103816146375741?id=271710926837064
Facebook広告 Instagram広告 掲載場所のサイズ

ターゲティング

 FBIG広告のターゲティングには、以下3種類の方法で配信するユーザー(オーディエンス)を設定することができます。集客したいターゲット層へ配信するためには、どのオーディエンスが有効か選定する必要があります。

1.コアオーディエンス

 生年月日や性別、居住地域などの基本情報/学歴や職歴、興味・関心などの詳細・行動情報から配信したいユーザー属性を設定し、その属性と一致するユーザーをオーディエンスとして設定する方法です。

2.カスタムオーディエンス

 Webサイトへアクセスしたユーザーや自社の顧客データ(名前やメールアドレス、電話番号など)と一致するユーザーをオーディエンスとして設定する方法です。

3.類似オーディエンス

 ベースとなるユーザー情報(カスタムオーディエンスなど:ソースオーディエンス)を指定することで、Facebookがソースオーディエンスと類似した(共通の情報や興味・関心を持っている)ユーザーを探し出し、そのユーザーをオーディエンスとして設定する方法です。

FBIG広告を運用する上での注意点

 最後に、FBIG広告を運用する上で注意すべきポイントについてご説明します。

適切なターゲティングを行う

 適切にターゲティングを行うために、以下2項目に注意が必要です。

最初にターゲティングを考える

 精度高くターゲティングが可能である一方で、適切なターゲティングを行えていないと商品購入には繋がらず、広告費を必要以上に消化してしまう恐れがあります。そのため、自社の集客したいターゲット層を明確にし、どんなユーザーが広告を見ているのかを把握することが重要です。

適宜効果検証を行う/必要に応じてABテストの実施

 ターゲティングは、最初に設定して終わりではなく、適宜効果検証を行うことが重要です。「ターゲティングでユーザーを絞り込みすぎて、リーチしているユーザー数が少なすぎないか」、「自社の集客したいターゲット層とは別のユーザーへ広告配信をしていないか」など日々確認し、改善が必要であれば適宜ターゲティングの再設定を行うことが必要です。
 また、ターゲティングの一部設定を変更して効果検証を行う「ABテスト」も必要に応じて実施することも重要です。

適切なクリエイティブを用意する

 適切なクリエイティブを用意するために、以下3項目に注意が必要です。

魅力あるクリエイティブ制作

 FBIG広告は、他の投稿に馴染みやすく”広告”感が薄まる傾向があるものの、ユーザーの目を引く投稿でないと他のユーザーの投稿に埋もれてしまう恐れがあります。そのため、広告を見て「3秒以内」に情報を伝えられるように、視認性が高く、自社の商品やサービスの魅力が伝わる投稿を制作する必要があります。

複数種類のクリエイティブ制作

 先にご説明した通り、FBIG広告は画像サイズによって広告の掲載場所が変わります。そのため、多くのユーザーに広告を見てもらえるよう、クリエイティブの種類は1つではなく、複数種類準備することが重要です。

複数軸でのクリエイティブ制作

クリエイティブ例

 同じ商品やサービスでも訴求軸を変えて、複数軸でのクリエイティブパターンを制作することも重要です。上記のように、商品やサービスを購入するメリット(=送料無料)や期間限定のセール、商品の特徴を推す等の複数軸で広告を配信し、効果の高いクリエイティブをより強化して配信することで、広告の費用対効果を高めることができます。

まとめ

 FBIG広告について、理解を深めることができましたでしょうか?FBIG広告の特徴を理解することで、 FBIG広告の有用性をお分かりいただけたのではないでしょうか。ただし、FBIG広告は「配信して終わり」ではありません。配信後からの効果検証が重要であるため、改善が必要であれば運用する上での注意すべきポイントへ立ち返り、PDCAを回しながら広告を運用していきましょう。

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