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成果を出すためのFacebook/Instagram広告のクリエイティブとは?制作のコツと注意点を徹底解説!

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 この記事をご覧の皆さまは、Facebook/Instagram広告(以降、FBIG広告)のクリエイティブについて、以下のようなお悩みを持っている方々もいらっしゃるのではないでしょうか?

・そもそもクリエイティブとは?画像やバナーとは何が違う?
・クリエイティブはどのようなサイズ・形式・容量で準備しなければいけない?
・どのクリエイティブサイズで配信すべき?
・FBIG広告で成功するためには、どのようなクリエイティブを制作すれば良い? …etc

 FBIG広告を配信するためには、広告配信するための「アカウント」準備と広告の顔部分である「クリエイティブ」、配信対象者を設定する「ターゲティング」の3つが必要であり、その中でも「クリエイティブ」は広告の効果を左右する1番の要素と言えます。そこで、この記事では、上記のようなお悩みを持つ方々のために、「FBIG広告を配信するためにはどのようなクリエイティブが必要なのか」と「成果を出すためのクリエイティブ制作のコツと注意点」をご説明します。  なお、「そもそもFBIG広告とは?」といったFBIG広告の基礎となる概要情報については、こちらの記事でご紹介しておりますので、併せて是非ご確認ください。

クリエイティブとは

 広告業界で呼ばれる「クリエイティブ」とは、広告を制作する上で使用される素材を意味します。そのため、FBIG広告における「クリエイティブ」とは、以下のように「画像あるいは動画」+「画像あるいは動画内のテキスト(コピー)」で構成された広告素材のことです。

Facebook・Instagram広告のクリエイティブ例

 なお、FBIG広告のクリエイティブは、その他にも「画像」や「バナー」とも呼ばれますが、各呼び方で大きな意味合いの差はありません。ただし、「画像」においては、以下2種類の意味合いでも「画像」と呼ばれることがあるため、留意が必要です。

(1)「画像あるいは動画」+「画像あるいは動画内のテキスト(コピー)」で構成される広告素材

(2)そもそも広告素材として使用される「画像」

 この記事では、FBIG広告のクリエイティブの中でも「画像」を用いたクリエイティブについてご説明します。

FBIG広告のクリエイティブ

 FBIG広告のクリエイティブサイズには、以下5種類があります。

(引用元: https://www.facebook.com/business/help/103816146375741?id=271710926837064

 上記の中で、画像を用いたFBIG広告のクリエイティブサイズは、「1:1」「9:16」「1.91:1」の3種類であり、各種クリエイティブサイズの広告掲載面、クリエイティブの要件は以下の通りです。

Facebook・Instagram広告のクリエイティブ概要

 上記表に示した通り、Facebook、Instagramには様々な掲載面があります。しかし、3種類のクリエイティブサイズ(「1:1」「9:16」「1.91:1」)でクリエイティブ制作することで、Facebook、Instagram合わせて計16箇所の掲載面に広告配信することが可能です。

クリエイティブ制作のコツ

 では、次にFBIG広告で成果を出すためのクリエイティブ制作のコツについてご説明します。

高画質・コントラストの高い素材を準備

 ユーザーの目を引くためには、高画質・コントラストの高い素材でクリエイティブを制作することが重要です。Facebook、Instagramの利用ユーザーは、日々様々な投稿を閲覧しているため、画像がぼやけていたり不鮮明なクリエイティブを使用したりしていると、単純に投稿をスルーされるだけではなく、そのクリエイティブを投稿した企業に対して悪い印象をもたれる恐れがあります。そのため、ユーザーへネガティブなイメージを与えないように、可能な限り解像度が高く、コントラストが高い素材を準備することが重要です。

クリエイティブ制作のコツ(コントラスト)

画像・コピーの配置はユーザーの視線を意識する

 クリエイティブを制作するときには、ユーザーの視線の動きを意識することが重要です。ユーザーがSNSの画面を見る際の基本的な視線の移動方法として、「Z型」と「F型」の2種類があります。

ユーザーの視線誘導(Z型 F型)

 「Z型」では「左上→右上→左下→右下」へとアルファベットのZを、「F型」では「左上→右上、少し下へ移動して、もう一度左→右」へとアルファベットのFをなぞるように視線が移動します。Z型/F型ともに、左上から視線が移動するため、最も伝えたい情報は左上に配置することで、ユーザーに広告内容を認識してもらえる可能性が高まります。また、最終的にユーザーの視線は右下へ移動するため、ユーザーにクリックを促したいCTA(Call to Action)を右下へ配置することで、クリックされる確率も高めることが可能です。

複数種のクリエイティブサイズで制作する

 クリエイティブサイズによって広告掲載面が異なるため、より多くの掲載面で広告を配信するには、複数種のクリエイティブサイズでクリエイティブを制作することが重要です。
 Facebook、Instagramの利用ユーザーは、主にスマートフォンから投稿を閲覧しているため、利用率の高い「フィード」「ストーリーズ」「リール」「発見タブ」へ掲載できる「1:1」と「9:16」でのクリエイティブ制作がおすすめです。特に「1:1」は、他のクリエイティブサイズよりも掲載面が多いため、「1:1」でのクリエイティブ制作は必須であると言えます。ただし、パソコン経由でWebサイトへアクセスするユーザーが比較的多い場合には、「右側広告枠(パソコン専用の掲載面)」へ掲載できる「1.91:1」でもクリエイティブを制作することをおすすめします。

クリエイティブセグメントを利用する

 通常、広告の配信対象者はターゲティングを用いて設定しますが、ターゲティングでユーザーをセグメントしにくい場合は、クリエイティブによるセグメントが効果的です。例えば、以下のような軸をもとにコピーとして文言を明記することで、広告経由でWebサイトへアクセスするユーザーをセグメント化することが可能です。

▽ターゲット軸

 集客したいターゲット層を明記することで、ターゲット層以外の広告クリックを減少させることが可能です。

クリエイティブセグメント(ターゲット軸)

▽アクション軸

 商品購入などの成果に至るまでのアクションを明記することで、商品やサービスに興味・関心が高いユーザーをWebサイトへ誘導することが可能です。

クリエイティブセグメント(アクション軸)

ABテストの実施

 クリエイティブは最初に制作して終わりではなく、配信後の効果検証が重要です。より高い成果を得られるクリエイティブに調整していくためには、闇雲にクリエイティブを変更するのではなく、ABテストの実施がおすすめです。ABテストでは、比較したい変数を1つ用意して、2種類のクリエイティブで広告配信を行った結果、どちらのクリエイティブがより効果が良いのかを検証することが可能です。例えば、コピーの文言を変更したり、クリエイティブの配色を変更したり、と比較検証したい1項目のみを変更してクリエイティブを制作します。そして、広告配信の結果、より成果が得られたクリエイティブを採用することで、より効果の高い広告配信に調整することができます。

補足:FBIG広告で成果を出すためのクリエイティブ以外の要素

 FBIG広告の効果を左右する1番の要素はクリエイティブですが、より成果を出すためにはテキストも重要な要素です。

Facebook・Instagram広告のテキストのコツ

 テキストは上図のように「メインテキスト」「見出し」「説明文」の3要素から構成されます。クリエイティブ制作のコツと同様に、テキストにおいてもユーザーの視線を意識して、伝えたいことは文頭(左側)にもってくることが重要です。また、メインテキストの文量が多い場合には、「…続きを読む」と表示されて文章が省略されてしまいます。そのため、メインテキストは3行以内で、1行25文字以内で構成することによって、ユーザーに伝えたい情報を簡潔に一目で届けることが可能です。

クリエイティブ制作の注意点

 先では、成果を出すためにはどのようなクリエイティブが必要なのか、クリエイティブ制作のコツについてご紹介しました。続いては、クリエイティブ制作において、注意しなければいけない点についてご紹介します。

画像内のテキスト(コピー)は画像全体の20%以下にする

 FBIG広告のクリエイティブは、画像内のコピーを20%以下にすると、配信効果が高まると言われています。(以前は「画像内のコピーが画像全体の20%以下でないと広告は配信されない」というルールが定められていましたが、現在は撤廃されています。)文字情報が多すぎると、ユーザーの視線が散らばってしまい何を伝えたいのかがわかりづらくなる恐れがあります。そのため、広告を見て「3秒以内」に情報を伝えられるように、コピーは簡潔に入れることが重要です。

リール・ストーリーズへの配信にはセーフゾーンを残す

(引用元: https://www.facebook.com/business/help/980593475366490?id=1240182842783684

 リールやストーリーズへ広告を配信する際には、上図の緑部分である「セーフゾーン」に、コピーやロゴなどの要素を配置させないようにすることが重要です。コピーやロゴをセーフゾーンに入れていた場合、プロフィールのアイコンやCTA(Call to Action)で隠れてしまう恐れがあり、ユーザーに伝えたい情報が見づらくなってしまいます。そのため、ユーザーにとって視認性の高いクリエイティブにするために、セーフゾーンのスペースは残してクリエイティブを制作しましょう。

FBIG広告の広告ポリシーを遵守する

 FBIG広告では、広告が配信される前に、制作した広告がMeta社の規約に違反していないか審査が行われます。そもそも、FBIG広告の広告ポリシーに反していた場合、どれだけ魅力的なクリエイティブを制作しても、広告が配信されない恐れがあります。そのため、制作したクリエイティブが広告ポリシーを遵守できているか、こちらから確認しましょう。

1.広告ライブラリ

広告ライブラリ
(引用元:https://www.facebook.com/ads/library/?active_status=all&ad_type=all&country=JP&sort_data[direction]=desc&sort_data[mode]=relevancy_monthly_grouped&media_type=all

 Facebook社が運営しているライブラリで、広告主ごとにクリエイティブを検索できることが特徴です。そのため、競合他社がどのようなクリエイティブで広告配信をしているのかを探し出すことができます。

2.BANNER LIBRARY

BANNER LIBRARY
(引用元: https://design-library.jp/

 トレンドを取り入れたデザイン性の高いクリエイティブが多いのが特徴です。また、Instagramのように、それぞれのクリエイティブに「ハッシュタグ:#」がつけられており、見たいジャンルなどのワードで検索することで関連したクリエイティブを一覧で閲覧することが可能です。

3.バナー広場

バナー広場
(引用元: https://banner-hiroba.com/

 クリエイティブの数がとても多いのが特徴です。ただし、カテゴリが細分化されているので、クリエイティブの数が多い中でも、見たいクリエイティブを簡単に見つけることができます。

まとめ

 いかがでしょうか?FBIG広告を配信するためのクリエイティブ要件や、成果を出すためのクリエイティブ制作のコツと注意点をお分かりいただけたのではないでしょうか。クリエイティブも、ターゲティングと同様に最初に制作して終わりではありません。配信後の効果を検証して、効果が良くないクリエイティブは改善あるいは他のクリエイティブに差し替えをするなどのチューニングが必要です。この記事でご説明したクリエイティブ制作のコツや注意点を理解し、魅力あるクリエイティブで効果の高いFBIG広告を目指しましょう。

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