【楽天店舗運営者向け】クーポンアドバンス広告とは?費用や設定方法を徹底解説!
- 楽天市場
楽天市場で出店しており、アクセス対策やCVR向上のためにクーポンアドバンス広告の活用を検討している方で「そもそもクーポンアドバンス広告とはどんなもので、運用方法や出稿方法が分からない」こんなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?この記事ではクーポンアドバンス広告の始め方や、他の楽天広告との違い、設定方法について詳しくご説明します。是非最後までご覧いただき楽天店舗の売上UPにつなげましょう。
楽天クーポンアドバンス広告とは?
楽天クーポンアドバンス広告とは、自社商品のクーポンをおすすめとして掲載しクーポン獲得時とクーポン使用時に費用が発生する成果報酬型の広告です。
主に検索結果ページ上部の「クーポンが使えるおすすめ商品」や楽天トップページの「あなたにおすすめのクーポン」などの、ユーザーの目に触れやすい場所に掲載されます。そのため、自社の認知拡大や売れにくい商品の販促に適した広告であるといえます。
他広告との違い
クーポンアドバンス広告と楽天内の他の広告との違いはクーポンを発行しそのクーポンを介して商品の販促をするという点です。つまりアクセス対策とCVR対策を同時に行える広告ということです。
また、属性や購買履歴などの楽天市場が保有するビッグデータに基づいて、商品ごとに購入意欲が高いとされるユーザーに配信がされる仕様となっています。ただし、キーワードを設定して、ユーザーに検索されたキーワードがマッチした際に配信されるという設定も可能です。
クーポンアドバンス広告以外の広告についても別の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。楽天内にはさまざまな広告があります。予算や目的に応じて最適な広告を選定して配信しましょう。
RPP広告:https://dinnovation.jp/blog/category-rakuten/rakutenpromotionplatform/
CPA 広告:https://dinnovation.jp/blog/category-rakuten/rakuten-cpaads/
楽天アフィリエイト:https://dinnovation.jp/blog/category-rakuten/rakuten-affiliate/
必要な予算
先述した通りクーポンアドバンス広告は成果報酬型の広告ですが、発生する費用は「クーポン獲得費用」と「クーポン割引費用」の2つに分かれます。
(1)クーポン獲得費用
広告がクリックされると自動でクーポンが取得され、1件獲得(クリック)ごとに費用が発生します。クリック単価×クリック数で算出され、クリック単価は25円~1000円まで設定ができます。
(2)クーポン割引費用
クーポンを獲得したユーザーが実際にクーポンを使用して商品を購入した際に割引額の費用が発生します。値引き率×商品価格が一件あたりの費用となり、割引率は4%~設定ができます。クーポンアドバンス広告では「円引き」の設定はできず「%引き」で設定する必要があるので注意が必要です。
楽天クーポンアドバンス広告を出稿するメリット
(1)検索結果上位に表示される
楽天検索結果ページは「こんな商品が欲しい」と具体的なイメージを持っている、つまり購入モチベーションの高いユーザーが集まるページです。そのようなページの上部に掲載がされることは大きなメリットと言えるでしょう。
自社店舗の認知拡大にも効果が期待できる広告です。
(2)PDCAを回しやすい
クーポンアドバンス広告は商品ごとに掲載する広告のため、商品別の分析レポートを確認することができます。費用対効果や値引き商品の検証を行い、改善を繰り返して、より効果の高い広告設定をしていきましょう。
(3)購入意欲が高いユーザーへの訴求が可能
楽天市場に蓄積された購買履歴などのビッグデータに基づいて、商品ごとに購買欲が高いとされるユーザーに自動で配信されるため、効率的に新規顧客を獲得できる可能性が広がります。
デメリット
楽天市場のビッグデータに基づいて配信がされるため、これまでクーポン発行や販売実績がない商品はデータが少なく、配信される回数が減ってしまうこともあります。そのようなときには入札単価を上げてレポートを見ながら運用することをおすすめします。
楽天クーポンアドバンス広告の設定方法
ここではクーポンアドバンス広告の設定方法を具体的にご説明します。
キャンペーンの登録
まずは広告を「キャンペーン」として登録する必要があります。手順は以下です。
(1)広告(プロモーションメニュー)を開く>運用型クーポン広告(クーポンアドバンス広告)をクリック
(2)キャンペーンタブをクリック>新規登録ボタンをクリック
(3)以下情報を入力>「確認する」のボタンをクリック
キャンペーンの登録の際に入力する項目については以下のように設定することをおすすめします。
・キャンペーン名:任意のキャンペーン名を設定
・キャンペーン開始日時:開始時間は固定で15時~、最短で翌日設定可能
・継続月予算:キャンペーンの月額予算(月額予算最低5000円)
※月額継続予算にはクーポンの値引き費用は含まれない
・クーポン1獲得あたりの入札単価:25円~1000円で設定
・1ユーザーあたりの利用回数上限:1ユーザーあたり何回クーポンを利用できるか設定
・クーポン併用可否:他に発行しているクーポンと併用が可能か設定
※定期的にクーポンを発行している店舗は調整が煩雑になるため「併用不可」を推奨
・値引き率と配信商品設定:配信商品と割引率の設定を自動でするか手動でするか設定
・除外商品リストの適用:除外商品リストの適用をするかどうかの設定
※全商品を配信する場合を除いて基本的には「適用する」を推奨
商品設定
キャンペーン登録時に「値引き率と配信商品設定」を手動に設定した場合、商品ごとの設定を行います。
(1)広告(プロモーションメニュー)を開く>運用型クーポン広告(クーポンアドバンス広告)をクリック>商品・キーワード設定タブをクリック
(2)絞り込み項目のキャンペーン単位で表示を選択>キャンペーン一覧から今回設定するキャンペーン名を選択>手動商品設定をクリック
(3)登録したい商品にチェックを入れたら登録するボタンをクリック>完了
除外商品の登録
キャンペーン登録時に「除外商品リストの適用」を適用するに設定した場合は、除外する商品の設定を行います。
(1)広告(プロモーションメニュー)を開く>運用型クーポン広告(クーポンアドバンス広告)をクリック>除外商品タブをクリック
(2)ファイルフォーマットサンプルをダウンロード>CSVファイル内の各項目を入力
(3)ファイル参照をクリック>各項目入力したCSVファイルを選択>アップロードボタンをクリック>完了
楽天クーポンアドバンス広告の注意点
クーポンアドバンス広告を運用するうえで注意すべき点は、大きく分けて4つ挙げられます。
(1)キャンペーン開催中の割引率は変更不可
一度キャンペーンを開始すると途中で割引率を変更することはできません。どうしても途中で変更をしたい場合には一度キャンペーンを休止して変更する必要があります。ただし、変更をしても反映されるのは翌月曜日の15時となります。最大で約1週間変更が反映されないため注意が必要です。特に商品ごとに設定をする際には登録前に割引率の入力に誤りがないか確認するようにしましょう。
(2)有効期限を自由に設定できない
獲得されたクーポンの使用期限は一律で翌月曜日の14:59までとなっており、どのタイミングで獲得しても共通になります。店舗側で自由に設定ができないため、他の割引やポイント施策を実施する際にはスケジュール調整に注意が必要です。
(3)発行を止めても利用可能な期間中であればクーポン利用が可能
上述の通り、クーポンの使用期限は翌月曜日の14:59ですがクーポン発行を停止しても一度獲得されたクーポンはこの期限まで利用が可能です。
(4)配信開始には約1日かかる
クーポンアドバンス広告は配信開始設定をした翌日の15:00に配信開始となります。特にセールなど特定の期間に配信したい場合には余裕を持ったスケジュールで進めましょう。
まとめ
クーポンアドバンス広告の設定方法や運用の注意点をご理解いただけたのではないでしょうか?
比較的安価で始められ、成果報酬型でありながら楽天市場の検索画面の上部に掲載ができることから、多くの店舗が利用しています。また、ひとつの広告でアクセスとCVRどちらの対策もできるため売上を作るために有効な広告と言えるでしょう。
ただし店舗側で設定できないことなど運用する上で注意しなければいけないポイントもいくつかあります。配信開始後にトラブルにならないよう、ぜひ今回の内容を活用してください。
クーポンアドバンス広告に限らず、配信するだけで効果がでる広告はありません。しっかりとレポートを分析してPDCAを回し、効果の高い広告運用をしていきましょう。