楽天市場の予約販売を使いこなす|設定手順・メリット・見落としがちな注意点まとめ
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新商品の発売に合わせて売上を最大化したい、在庫切れで機会損失が出ている——そんな悩みを解消する手段として、楽天市場の「予約販売」機能があります。
ただ、楽天の公式マニュアルは情報量が多く、どこに何が書いてあるか分かりにくいのが実情です。
本記事では、予約販売の基本的な仕組みから、メリット・注意点、そしてRMSでの具体的な設定手順まで、分かりやすく解説します!
Contents
楽天市場の「予約販売」とは?

(引用)https://navi-manual.faq.rakuten.net/item/000038070?scid=wi_man_syncsearch
楽天市場の予約販売とは、商品の発売前や入荷前に、顧客から先行して注文の申し込みを受け付けられる仕組みのことです。
手元に在庫がない状態でも受注できるため、「在庫ゼロで販売機会を失う」という状況を防げます。
通常販売との大きな違いは、「注文の申し込み」と「注文確定」が分かれている点にあります。
予約販売では、購入時点ではまだ注文は確定しておらず、楽天側で設定したタイミングで自動的に注文が確定されます。
この注文確定時に、はじめて決済処理やポイント付与が行われる仕組みです。
なお、注文確定日は以下のルールで決まります。
- お届け日を指定している場合:お届け日 − お届け準備期間
- お届け日指定がない場合:発売日 − お届け準備期間
この仕組みを理解しておくことで、ランキング対策や販売スケジュールの設計がしやすくなるためぜひ覚えておきましょう。
通常販売との違い
通常の商品と予約商品では、顧客の目に触れる部分にも明確な違いがあります。
検索結果や商品ページに【予約商品】と自動表示され、カゴボタンの文言も「ご購入手続きへ」から「予約注文する」に変わります。
また、決済のタイミングも異なるのが特徴の一つです。
通常販売では注文直後に決済が確定しますが、予約販売では店舗側が設定した「注文確定日」に処理が行われる仕組みです。
申し込みの段階では、顧客への請求も楽天ポイントの付与も発生しません。
通常販売と予約販売は仕組みが大きく異なるため、まずは違いを以下の表で整理しておきましょう。
| 項目 | 通常販売 | 予約販売 |
| 商品状態 | 在庫あり | 入荷前・発売前 |
| カート表示 | 購入手続きへ | 予約注文する |
| 決済タイミング | 注文直後 | 注文確定時 |
| ポイントの付与 | 即時 | 確定後 |
| 発送 | 即時〜数日 | 発売日以降 |
予約販売が活きるケース
どんな商品でも予約販売が最適というわけではなく、特に効果を発揮するシチュエーションがあります。
取扱商品や販売タイミングに応じて、予約販売を使い分けることが重要です。
- 新商品の先行販売:発売日を確定させたうえで事前受注を積み上げ、発売初日に一気に実績をつくりたい場合
- 季節限定商品:おせち料理・ランドセル・バレンタイン商品など、需要が特定時期に集中するカテゴリ
- 入荷待ちの人気商品:在庫はゼロだが、次回入荷日が確定している商品
予約販売を活用する3つのメリット
予約販売は、単なる事前注文の仕組みではなく、売上の最大化や在庫リスクの軽減につながる重要な施策です。
ここでは、特に押さえておきたい3つのメリットを解説します。
メリット1 新商品の「ロケットスタート」が可能
楽天市場のデイリーランキングは前日の購買データをもとに生成されると言われており、発売初日に大量の注文を確定させることでランキング上位を狙う戦略が取れます。(楽天公式のデータ集計方法はこちら※RMSログイン必須)
予約販売を使えば、発売前から受注を積み上げておき、発売日に注文を一斉確定させることが可能です。
販売実績ゼロの新商品でも、戦略次第でデイリーランキングやリアルタイムランキングへの掲載を狙えます。
ランキング受賞歴は商品ページでアピールできるため、その後の転換率向上にも貢献できるのがポイントです。
メリット2 在庫切れによる「機会損失」の防止
在庫切れの状態では商品ページ自体は表示され続けますが、注文することができないため、ユーザーがそのまま離脱し競合店に流れてしまうリスクがあります。
予約販売に切り替えることで、入荷前でも受注を継続でき、競合店への流出を防げます。
「再入荷お知らせ」機能だけに頼るより、その場で購入意思を確定させられる予約販売の方が、取りこぼしを減らす効果は高いといえるでしょう。
メリット3 需要予測とキャッシュフローの最適化
予約販売では、仕入れや生産の前に受注数が把握できます。
需要をある程度読んでから動けるため、過剰在庫やデッドストックのリスクを減らせるのが大きな強みです。
特に高額商品や生産リードタイムが長いカテゴリでは、仕入れコストと売上のタイミングを合わせられるため、キャッシュフローの改善につながります。
いつ「予約販売」にすべきか? タイミングの判断軸
予約販売は便利な手法ですが、やみくもに設定しても成果が出るわけではありません。
重要なのは「いつから予約を開始するか」というタイミングの設計です。
ここでは、売上最大化やランキング上位表示を狙うための判断軸を解説します。
ランキングを狙うなら「発売日の1〜2週間前」から
ランキング戦略として予約販売を使う場合、受付期間は発売日の1〜2週間前が目安です。
期間が長すぎると、顧客の気持ちが変わってキャンセルが増える傾向があるため、あまり長く設定するのはおすすめしません。
受注を集中させて効果を出すためにも、短めに絞って設定するのがポイントです。
ただし、1〜2週間という期間について明確な正解があるわけではなく、商材やターゲットによって最適な設計は異なるため注意が必要です。
一方で参考になる考え方として、待ち時間とキャンセル率の関係があります。
海外調査では、配送までのリードタイムが長くなるほど注文キャンセルの割合が高まる傾向が示されており、ユーザーの興味関心は時間の経過とともに変化しやすいことがわかります。(出典:海外ECに関するキャンセル率調査)
予約販売と通常販売では購買時の前提が異なるため単純に同一視はできませんが、「待ち時間が長いほど気持ちが離れやすい」という点は共通していると考えられます。
そのため、予約期間や発売までのリードタイムが長くなりすぎると、キャンセルリスクが高まる可能性がある点には注意が必要です。
在庫切れ時は「入荷2週間以内」なら切り替えを検討
すでに販売中の商品が在庫切れになった場合、次回入荷が2週間以内であれば予約販売への切り替えが有効です。
「在庫なし・販売停止」の状態より、予約受付を継続した方が販売機会を逃さずにすむでしょう。
入荷未定なら予約設定は絶対にNG
ただし、入荷時期がまったく見えていない場合に予約設定してはいけません。
発送予定日を守れないと楽天の店舗評価スコアに影響するだけでなく、顧客トラブルにも直結します。
「いつ届くか分からないが予約だけ受け付けている」という状態は、楽天のルール上も運用上も大きなリスクです。
運用前に絶対知っておくべき注意点
予約販売は売上アップや機会損失の防止に有効な手法ですが、通常販売とは異なるルールや注意点も存在します。
ユーザーからの問い合わせやトラブルにつながる可能性もあるため、運用前にしっかり確認しておきましょう。
注意点1 「ショップ買いまわり」の対象外になる
楽天市場の大型イベントである「お買い物マラソン」や「楽天スーパーSALE」では、複数店舗での購入額に応じてポイントが上乗せされる「買いまわりキャンペーン」が実施されます。しかし予約商品は原則として店舗数カウントの対象外です。
イベント期間中に予約商品を買った顧客が「なぜポイントが付かないの?」と問い合わせてくることもあります。
商品ページに「この商品は買いまわりキャンペーンの対象外です」と明記しておくことで、事前にトラブルを防ぐことができます。
SPUやラ・クーポンも原則として対象外になる点も合わせて案内しておきましょう。
注意点2 配送遅延は厳格なペナルティ対象
楽天市場では、設定した「発送予定日」を守れない場合、店舗スコアへの影響や違反点数の対象になるリスクがあります。
予約販売は「発送日を約束して受注する」という性質のため、遅延が許されない緊張感があります。
メーカーの生産遅延や物流トラブルが起きたときは、迅速かつ誠実に顧客へ連絡することが大前提です。
万が一の状況に備え、商品ページにも「発売延期の可能性とその際の対応」を明記しておくと、クレームの発生を抑えられるでしょう。
注意点3 クレジットカードの有効期限と再オーソリ問題
冒頭でも説明した通り、予約販売では注文時ではなく「注文確定日(=発売日)」に決済処理が行われます。
そのため、注文確定日にクレジットカードの与信(オーソリ)がかけられ、決済が確定する仕組みです。
この仕様により、受注から発送までの期間が空くと、その間にクレジットカードの有効期限が切れていたり、利用枠の状況が変わったりするケースがあります。
その結果、決済エラーが発生した場合は、顧客への連絡や再決済の依頼が必要となり、事務処理の手間が増える点にも注意が必要です。
予約期間を必要以上に長く設定しないことが、こうしたリスクを抑える実務的な対策にもなります。
注意点4 通常商品と予約商品は一緒にカゴに入れられない
楽天市場の仕様上、通常商品と予約商品を同一の注文にまとめることができません。
顧客が両方を同時に購入しようとすると注文が分かれてしまい、混乱を招くことがあります。
商品ページや店舗TOPに「予約商品は通常商品と別注文になります」と案内しておくと、顧客への説明コストを減らせます。
楽天 予約販売の登録・設定方法
楽天市場での予約販売の設定は、基本的に通常の商品登録と同じです。
新規登録でも、既存商品の編集でも、操作の流れは変わりません。
重要な設定ポイントもあわせて紹介するので、実務に落とし込む際の参考にしてください。
また、SKUタイプによって操作方法が少し異なる場合があります。必要に応じて、下記リンクから確認してください。
シングルSKUの商品登録方法はこちら(RMSログイン必須)
マルチSKUの商品登録方法はこちら(RMSログイン必須)
ステップ1:予約販売の「基本設定」
予約販売で変更・設定する主な項目は、以下の4つです。
- 販売期間の設定(発売開始日・終了日)
- 注文・予約ボタンの設定
- お届け目安
- お届け準備期間
また、発売日として設定できるのは365日以内の日付です。
ここで入力する発売日は顧客に表示される情報でもあり、注文確定のタイミングにも影響します。
誤った日付を設定すると、後から修正する手間が生じるため、確認は慎重に行いましょう。
下の画像は、販売期間と注文・予約ボタンの設定画面の例です。編集時も、ここで設定を変更すれば予約販売の運用が可能です。

※予約発売日を経過後、通常商品として販売する場合は「注文ボタンをつける」に切り替えてください。
続いてお届け準備期間とは、予約商品の注文をいつから受注管理できるようにするかを設定する項目です。
ユーザーが指定したお届け日からさかのぼって、設定した日数分前になると、注文が受注管理画面に表示され、出荷準備を開始できるようになります。
たとえば、お届け準備期間を「10日」、お届け日を「3月14日」と設定した場合、3月4日になると注文が受注管理画面に反映されます。
この設定は、注文確定のタイミングや出荷準備のスケジュールにも影響するため、発送体制に合わせて適切に設定することが重要です。
下の画像は、お届け準備期間の設定画面の例です。


ステップ2:お届け目安の設定
◾️シングルSKUの場合

◾️マルチSKUの場合
※SKU毎に入力をクリックし、お届け目安の設定を行いましょう。


予約商品では、発送の目安となる納期情報をあらかじめ作って商品に紐付けておく必要があります。
例えば「〇月上旬入荷分」や「発売日に発送」といった文言を、在庫・納期設定画面で登録しておきましょう。
ポイントは、「発売日にお届け」ではなく「発売日に発送」と書くこと。
配送には日数がかかるため、発売日に届くわけではないことを伝える表現です。
このちょっとした違いで、購入後のトラブルや問い合わせを防ぐことができます。
また、予約商品では地域ごとの最短お届け可能日(出荷リードタイム・配送リードタイム)の設定は使えません。
そのため、必ず「お届けの目安」を設定して、顧客に発送タイミングのイメージを伝えておくことが大切です。
まとめ
楽天市場の予約販売は、うまく使えば新商品のロケットスタート・在庫切れ時の機会損失防止・需要予測の精度向上など、複数の課題を同時に解決できる施策です。
一方で、買いまわり対象外・発送遅延ペナルティ・決済トラブルといった注意点も存在するため、仕組みをきちんと理解した上での運用を心がけましょう!