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BASEを始めたけれど商品が売れない!売れない理由と売り上げを伸ばす方法

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この記事をご覧になった方は、以下のようなお悩みを持っている方々もいらっしゃるのではないでしょうか?

BASEに出店しているが、中々売上が伸びない

BASEへ出店を考えているが、売上を伸ばすために何をすれば良いのか知りたい …etc

BASEは売れないのでは?とよく言われますが、BASEだから売れないということはありません。実際にBASEで売上をしっかり伸ばしている店舗は多数存在します。

そこで今回の記事では、BASEに出店しているものの売上が伸びないとお悩みの方々や、今後出店をお考えの方々に向けて、BASEでの売上を伸ばす方法について説明いたします。

BASEとは

BASE(ベイス)は、ECサイト構築サービス(カートASP)です。

月額料金なしで、売れた時だけ決済手数料(3.6%+40円)などが発生する「スタンダードプラン」と、売上規模が大きなショップ向けに月額費用19,980円+決済手数料を2.9%が発生する「グロースプラン」があります。

BASEは数分で開設でき、ECサイトに関する知識が少ない方でもフォーマットが揃っているので簡単に開設が可能です。また、テンプレートがあるのでサイトデザインに不慣れでもデザイン性をある程度担保したサイト作成ができます。

他にも困った時もチャットによるオンラインサポートで相談ができることや、ネットショップ運営のノウハウを学べるセミナーがあることなど、ECサイト運営初心者向けのサポートが充実しているという点がBASEの最大の特徴です。

BASEは売れない」と言われる理由

弊社でも多くのお客さまから「BASEで商品を販売しているが売れない」というお問合せをいただきますが、大きく分けると「BASE“だから”売れない」と「BASE“でも”売れない」2つの理由に分解することができます。

BASE“だから”売れない理由

BASEはECサイトとしての機能が少ないという特徴があります。

BASEは基本無料で出店、運営できることがメリットですが、買い物かごや決済サービスなど、ネット販売に必要最低限の機能しか実装されていないというデメリットがあります。例えば使用できるクレジットカードが限られていることや、代引きが利用できないなどの欠点があります。これらの決済方法を利用したいユーザーはサイトから離れていくことが想定されます。

そのため、買い物に訪れたユーザーにとって利便性が高いサイトを作ることは難しいかもしれません。

その他の理由

次に、BASEに限らずECサイトの運営全般において商品が売れない場合に想定される理由について説明します。

(1)集客対策不足
年々EC市場規模は拡大していますが、同時に参入する事業者数も増加しています。競争が激化している中で、自社のサイトや商品をユーザーに見つけてもらいにくくなっているため、集客施策を打つ必要があります。
下記のグラフは、あらゆる形態のECサイトにて稼働事業者数を調べた調査結果です。2023年6月時点で455万店舗を超える数となっています。

参照:【2023年最新版】国内のECサイト・ネットショップの総稼働店舗数

https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/80408

これは2021年の同じ調査と比較しても、8.6%増加という結果になっており、今後もECサイトを運営する事業者数は増加すると見込めるでしょう。

(2)商品の魅力が十分に訴求できていない
上述した通りEC事業者数が年々増加していることから、ユーザーへ商品の魅力を十分に訴求していかないと、自店舗や自社商品を選んでもらえません。また、商品を見つけてもらったとしても商品の魅力が十分に伝わっていないと購入にも至りません。ECサイトの売上を伸ばすためには、自社商品の良さが伝わる商品ページになっているか定期的に画像や説明文のチェックをすることや、競合と比較して差別化ができているかなどの観点で日々のECサイト運営を見直す必要があります。

BASEで売上を伸ばすためには

「売れない」要因を特定する

まずは「なぜ商品が売れないのか」の原因をリサーチしましょう。
やみくもに施策を行っても、費用と労力が無駄になる可能性が高いため、まずは要因を特定する必要があります。そもそもアクセスを集められていない場合は、集客対策に問題があると考えられます。CVR(アクセスに対する購入の割合)が低い場合は、先述したBASEの機能不足か、商品の魅力の訴求不足などが考えられます。

分析ツールは「Googleアナリティクス4GA4)」の利用がおすすめです。

設定の流れは以下のようになりますので、無料で利用できますので、まだ設定されていない方は早めにしておきましょう。

1. Google アナリティクス4(GA4)の管理画面から設定コードを発行する
2. HTMLタグ管理 Appを使って、Google アナリティクス 4の設定コードを登録する

集客対策を行う

売れない場合に、最も多い課題が集客です。BASEで出来る集客対策について説明します。

(1)SEO対策

SEO対策とは、SEOは「Search Engine Optimization」 の略で、「検索エンジン最適化」を意味します。検索エンジンのアルゴリズムを考慮して自社サイトの最適化を行い、GoogleYahoo!などの検索エンジンの検索結果上位に自社ページを表示させるための対策を指します。

BASEで構築したサイトのSEO対策を行うためには「SEO設定 App」をインストールする必要がございます。アプリでは検索KWdescriptionなどの設定をすることができます。

アプリの詳細はこちらからご覧ください。

また、SEO対策についてはこちらの記事でもご紹介しておりますので、ご興味がある方は併せてご確認ください。NSからのECサイト流入を最大化するためには、ECサイトとSNSを連携することが効果的です。

具体的にいうと、例えばInstagramでは「ショッピング機能」と呼ばれる機能を導入することでInstagram投稿に直接ECサイトの商品情報を記載することが可能になります。BASEでは「Instagram販売App」をインストールすることでECサイトとInstagramを連携させることができます。

アプリの詳細はこちらからご覧ください。

 Instagramの運営ノウハウについてはこちらの記事でもご紹介しておりますので、ご興味がある方は併せてご確認ください。

(2)Web広告

(自社ECサイト運用において広告費をかけられる場合)ECサイトの流入を最大化するためには広告施策も効果的です。BASEでは「Google商品連携・広告App」をインストールすることで、簡単にGoogleの「ショッピング広告」を出稿することができます。

アプリの詳細はこちらからご覧ください。

Web広告の基礎知識や活用方法についてこちらの記事でもご紹介しておりますので、ご興味がある方は併せてご確認ください。

商品の魅力を最大限に訴求する

ユーザーに魅力が伝わるよう、商品画像や商品説明文などの最適化を図りましょう。
最近では写真のクオリティが良いことや説明文が充実していることは当たり前になりつつあります。自社のブランドコンセプトに合っているか、より利用イメージが湧くかなど、演出方法を磨いていくことで訴求力を上げられます。
商品ページを編集する際、BASEの拡張機能である「BASE Apps」もぜひ活用しましょう。Appsは無料で使えるものも多く存在します。BASEは機能のアップデートや追加が頻繁になされており、2023年12月には、AIアシスタント機能も追加されました。これを利用するとショップデザインの自動提案が受けられるなど、便利な機能になっています。

すでにショップのイメージが決まっているHTMLやCCSについて詳しい方や制作会社への依頼を検討している方は、「BASE Template」を活用すると良いでしょう。「BASE Template」とはBASEショップのテーマを編集できる機能のことで、専門知識は必須となりますが、自由にショップデザインを編集し、オリジナリティを出すことができます。

対策を行っても売れない場合

対策を行ってもBASEでの売り上げが伸びない場合は、状況に応じて以下のような手段が検討できます。

外部業者へ委託する

ECサイト運営経験の浅い方や社内リソースが不足している企業様にとっては先述した対策を行うことが難しい方も多いのではないでしょうか。その場合は思い切って外部業者へ委託することを検討することをおすすめします。

弊社D-innovationEC運営サポートを得意としており、戦略立案~施策運用を一貫して行っております。

まずは自社のお悩み相談のみでも構いませんので、ご興味がある方は是非お問い合わせください。(お問い合わせはこちらから)

モールECで販売してみる

BASEは俗にいう「自社ECサイト」を作るサービスであり、集客は基本自力で行う必要があります。自由度が高く競合との比較をされにくい分ブランド力を高められますが、集客部分で伸び悩んでいる企業様も多数いらっしゃいます。そういった課題がどうしても解決しない場合、ECモールへ出店することも一つの手です。

ECモールは多数のショップや商品が一つの大きなモールサイトの中に出店をするECサイトのことです。代表例として楽天市場やAmazonなどが挙げられます。楽天市場やAmazonなどの大型モールはそれ自体に知名度があり集客が比較的容易になります。来訪者も基本的には買い物を目的としており、競合の中から選んでもらえれば売上アップに繋がります。

以下は利用者数の多い3大モールと呼ばれるモールの特徴を比較した表になります。各モール特徴が異なりますので、モール出店を検討される場合は自社に合った特徴のモールへの出店を検討する必要があります。

 

 

Amazonマーケットプレイス

楽天市場

yahoo(PayPayモール)

形態

モール型(マーケットプレイス)

モール型(テナント)

モール型(テナント)

運営会社

アマゾンジャパン合同会社

楽天グループ株式会社

株式会社ヤフージャパン

準備期間

申し込み初日から可能

審査などに約2か月間かかる

審査などに2~3週間程度かかる

料金体系

月額4,900円+決済手数料10
1,500円以下の商品は決済手数料8%)

がんばれ!プラン:月額19,500
がんばれプランの場合決済手数料7%
※取引金額によって4%まで下がる

月額システム利用料無料
決済手数料無料
ユーザーインセンティブとして2.5%~

初期費用

¥0

¥60,000

¥0

メリット

訪問者数が多い

利用者数が多い

初期費用/固定費がかからない

デメリット

競合との価格競争になりやすい

固定費が高い

利用者数が比較的少ない

自社ECサイトとモールECの比較をした記事はこちらになります。それぞれメリットやデメリットがありますので、理解したうえで自社商品の販売に適した方を選びましょう。

カートASPの変更

上述した通り、BASEは安価で利用できる一方、運営に活用できる機能は少なくなっています。集客はできているのに購入に至っていないという場合は他のカートASP(アプリケーション・サービス・プロバイダの略称で、ここではショッピングカート機能がついたEC構築システムをクラウド上で提供するサービスのこと)に乗り換えることを検討してみるのも選択肢の一つです。

主要なカートシステムをマッピングにて整理したものは以下になります。「ECサイトのビジネス規模」や「リピート通販に特化しているか」の特徴によって以下の位置づけで示されます。その他の詳細な特徴はさらにカートごとで異なりますので気になったカートについては詳しく調査し、自社に適したカートがあるかどうか調べてみると良いでしょう。

https://orend.jp/mag/a0094

 

自社に適したカートASPの選定や、戦略設計が難しい、という場合は是非自社にもご相談ください。D-innobvationではECマーケティングに特化し、総合的な支援を行っています。既存サイトの売上拡大から新規構築、カート移行を含むリニューアルにも対応しています。

弊社へのお問い合わせはこちらから可能です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

BASEは無料で簡単に出店ができるので初心者の方にとっては使いやすいサービスですが、他カートASPと比較して機能が簡素化されているため売上を伸ばすには工夫が必要です。

まずは売れない原因がどこにあるかを特定して、その原因を解決する適切な対策を実施していきましょう。

場合によっては他サイトやモール型ECへの出店も検討したほうが良いですが、「選定が難しい」「効果的な対策ができるか不安」「対策したくても人手や時間が不足している」などの新たなお悩みをもった方々もいらっしゃるのではないでしょうか。

弊社ではEC運営にまつわるトータルサポートをしております。商品ジャンルや業種問わず対応可能ですので、お悩みをお気軽にご相談ください。

 

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