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【EC事業者向け】Instagramのペルソナ設計について徹底解説!

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「ペルソナ」を設計することはマーケティングを行う上で非常に重要であり、多くの企業で実施しています。Instagramにおいてもペルソナ設計は有効ですが、マーケティング戦略時に設計したペルソナをただ流用するのではなく、Instagramならではの観点を追加した独自のペルソナを設計することが必須です。
本記事では、Instagramにおけるペルソナ設計の手法や注意点などを詳しく解説します。自社アカウントのペルソナ設計の際の参考にしてみてください。

ペルソナとは?

ペルソナとは、自社の商品やサービスの典型的なユーザーを体現する仮想的な人物像のことを指します。ある商品を売る戦略を立てる際には、どんなユーザーに商品を売りたいかについて考察しますが、ペルソナはその「どんなユーザーに売りたいか」を最大限に具体化し、一人の人物像として言語化したものです。

ターゲットとの違い

ターゲットは自社の商品やサービスを利用してほしい「集団」のことを指すのに対して、ペルソナは「ある一人の人物像」のことを指します。ペルソナを設計する際は、性別や年齢層だけでなく、性格や行動パターン、考え方など、ターゲットよりも具体化した人物像を考えます。

ターゲットとペルソナの違い

 

弊社でサポートしているお客様からよく「ターゲットだけ設定している」という声を聞きますが、ライフスタイルの多様化が進む現代ではターゲットを決めるだけではユーザーのニーズをつかむことが困難になっている状況です。そのため、ペルソナ設計の重要性が高まっていると言えます。

Instagramにおけるペルソナを設計するメリット

Instagramにおけるペルソナを設計することで得られるメリットについて3つ紹介します。
(1)ユーザーニーズを詳細に理解できる
ペルソナを設計する際には、ユーザーが「どんな考えのもとでどういった行動をするか」まで言語化を行うため、ユーザーがどんな投稿を求めているか、どんな商品情報を求めているか、などのニーズを理解することができます。
アカウントを育成していくうえで、まずはユーザーのニーズをつかむことは非常に重要です。
(2)ユーザーニーズに沿ったコンテンツを発信することができる
ユーザーニーズをもとに、ニーズを満たすコンテンツ内容を考えることができます。
例えば、ダイエット食品を販売しているアカウントで「運動嫌いな25歳女性」のペルソナを設計した場合、食事制限ダイエットに焦点を置いた投稿をすることでペルソナのニーズに沿ったコンテンツを発信することができます。
(3)社内でInstagram運用方針の認識をすり合わせることができる
Instagramの運用において、投稿やアカウント全体の統一性が求められます。しかし、企業アカウントは個人アカウントと比較して、複数人で運用するケースや担当者が変わるケースもあるため、統一性が保たれにくい傾向にあります。
社内での共通認識としてペルソナを共有することで、コンテンツの揺れを防ぎ、アカウントからユーザーが離れることを防ぐことができます。
このようなメリットから、ペルソナ設計はInstagramの運用において非常に効果的です。この後紹介する手順や注意点を押さえ、実際にペルソナ設計を行いましょう。

ペルソナの設計方法

次にペルソナの設計方法について説明します。それぞれのステップごとにポイントも記載していますので、ペルソナ設計時の参考にしてください。

(1)ターゲットを絞る

まずはペルソナよりも広いターゲットを絞ります。
例えば「30〜50代の主婦」「20代のIT企業で働く男性」のように特定の属性を掛け合わせることでターゲットを作り出します。
ターゲットを絞っていく際には「6R」と呼ばれるフレームワークを利用して、狙うべきターゲットを策定していくことも有効です。より精度の高いターゲティングを行いたい方は以下の6R、問いを参考にポテンシャルの高いターゲットを検討してみてください。

6R

こうしてターゲットを決定したうえで、より具体的な人物像であるペルソナの設計を行います。

(2)ペルソナ設計に必要な項目を洗い出す

まず、ペルソナ設計に必要な項目を洗い出します。
項目の種別は「デモグラフィックデータ」と「ジオグラフィックデータ」「サイコグラフィックデータ」「ビヘイビアラルデータ」の4つに分類されます。
デモグラフィック(人口統計学的)データ
デモグラフィックデータとは、ペルソナ個人の基本的な属性を表す項目が分類されます。デモグラフィックデータの主な項目は以下のようなものが挙げられます。
・名前
・性別
・年齢
・職業/役職
・年収
・家族構成
・子供の有無

ジオグラフィック(地理学的)データ
ジオグラフィックデータとは、ペルソナに関連する地域・エリアに関する情報です。ジオグラフィックデータをきちんと定義することで、主にInstagram広告でターゲットを絞るセグメントに役立ちます。ジオグラフィックデータの主な項目は以下のようなものが挙げられます。
・居住地
・勤務地
・よく出かける場所

サイコグラフィック(心理学的)データ
サイコグラフィックデータとは、ペルソナの興味、価値観、態度、性格的特徴など心理に関する情報です。Instagramのコンテンツの内容やトンマナなどの決定に大きく関わります。サイコグラフィックデータの主な項目には以下のようなものが挙げられます。
・趣味/関心ごと
・好きな著名人/インフルエンサーなど
・購入検討時の悩み
・商品を購入して叶えたいこと

ビヘイビアラル(行動学的)データ
ビヘイビアラルデータとは、ユーザーの行動に関する情報です。ユーザーを自社アカウントのファンにするための仕掛けや工夫をする際に非常に参考になります。ビヘイビアラルデータの主な項目には以下のようなものが挙げられます。
・Instagramのアクセス時間帯
・よく検索するハッシュタグ
・Instagramへのアクセス時間帯
・フォローしている競合アカウント
・自社アカウントへの流入経路
・ECサイトでよく購入する商品

(3)情報収集を行う

続いて、根拠あるデータからペルソナ設計を行うために、洗い出した必要項目について検討するための情報収集を行います。
収集するデータとしては、下記のようなソースが挙げられます。
・自社ECサイトへのアクセスデータ
・商品レビューの回答者データ
・アカウントのフォロワー情報
・顧客へのヒアリング内容
集めたデータをもとに、ペルソナの典型的な特徴を見つけましょう。

(4)ペルソナを設計する

最後に収集した情報をもとにペルソナを設計します。ポイントとしては、ペルソナの心の動きやエピソードなども混ぜながら言語化することが挙げられます。
また、都度見直しアップデートしやすくなるため、まとめた情報をペルソナシートとして作成することをおすすめします。

ペルソナシート例

以上がペルソナ設計の手順になります。手順を押さえ、効果的なペルソナ設計を行いましょう。

ペルソナを設定する際の注意点

(1)自社商品のターゲット・ペルソナだけでなくInstagramのユーザー層を理解する

Instagramを利用しているユーザー層を理解せずにペルソナを設計してしまうと、そもそも利用者数が少ない層向けのアカウントになってしまい成果を上げられないという事態が発生してしまう恐れがあります。
下記のInstagramのユーザー層を理解したうえで、ペルソナ設計を行いましょう。もし、商品を利用してほしいユーザー像とInstagramのユーザー層が大幅に離れている場合、発信するSNSを再度検討することも視野に入れましょう。

Instagramの利用率

(2)実在するであろうペルソナを設定する

ペルソナ設計時に良く陥りやすいことのひとつに、企業の理想像でペルソナを設計してしまうということが挙げられます。「こんな顧客だったら良いな」という理想ではなく、「実在して自社の商品を買う可能性のある人である」ことを念頭に置いてペルソナ設計を行いましょう。

(3)定期的にペルソナを見直す

ペルソナは時間の経過や市場の状況によって変化していくものです。例えばAさんというペルソナ像を作った場合、そのAさんへのアプローチを長年継続していくのか、定点で新しくペルソナ像を設計するのかによってアカウントの方針は大きく変化します。
また、市場の状況は常に変化しているものなので、それに合わせてペルソナも更新していく必要があります。

(4)主観ではなく客観的なデータを用いたペルソナを設定する

ペルソナ設計を行う際は、第三者の意見や客観的なデータを用いることが重要です。
商品に詳しい企業側だからこそ、主観でペルソナを設計すると実際のユーザーとペルソナとでズレが発生した、という事態が起きやすいです。
先ほどご紹介した、商品使用者のレビューデータやアンケート調査などをもとにしてペルソナ設計を行うことで、根拠を基にしたペルソナ設計を行うことができます。

以上がペルソナ設計時の注意点です。注意点を押さえて正しいペルソナ設計を行いましょう。

まとめ

この記事でご説明したInstagramにおけるペルソナ設計の手順やポイント、注意点について理解いただけましたでしょうか?

自社でのペルソナ設計が難しい場合は、Instagram事業を専門とする企業に委託をするのも一つの手段です。弊社ではInstagramにおけるペルソナ設計を含め、ECサイトを運営される企業様のInstagram事業全般をサポートしております。詳しいサービス内容はこちらからご覧ください。

正しいペルソナ設計のもとでアカウント運用を改善し、ECサイトへの流入を増加させることで、売上増加を目指しましょう。

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