【保存版】4大SNS広告の特徴 | 広告媒体(SNS)の選定基準を解説
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「そもそもSNS広告の種類について詳しくない」「SNS広告の種類は知っているが、どのような特徴があるのかわからない」「SNS広告を始めようと思っているが、どのSNSを選べばよいのか悩んでいる」…etc
SNS広告に対して、上記のような悩みをもつECサイト運営者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
近年、SNS利用ユーザーは年々増加傾向にあり、ユーザーへ広告をリーチする機会が多く見込めることから、SNS広告を利用する重要性が高まりつつあります。一方で、SNS広告を配信する企業も増えているため、ただSNS広告を配信するだけでは他社の広告に埋もれてしまう恐れがあります。そのため、費用対効果のあった広告配信をするためには、各種SNSとその広告の特徴を理解した上で、自社にマッチしたSNS広告を選定する必要があります。
そこで、この記事では、「そもそもSNS広告とは何か」を振り返りつつ、「4大SNS広告と呼ばれるSNS広告の種類とその特徴」と「自社にマッチしたSNSの選定ポイント」をご説明します。
Contents
SNS広告とは?
SNS広告とは、FacebookやInstagram、Twitter、LINEといったSNS内に表示される広告です。SNS広告の種類問わず共通した主な特徴は、「広告がユーザーの投稿に馴染みやすい(=”広告”感が薄い傾向にある)」「自社の商品やサービス知らない”潜在層”にリーチが可能」という点です。 SNS広告のメリット/デメリットについてはこちらの記事でもご紹介しておりますので、そもそもSNS広告についてより基礎情報を知りたい方がいらっしゃれば、併せて是非ご確認ください。
SNS広告の種類
SNS広告を配信するSNS自体も様々種類があり、それぞれのSNSごとに特徴が異なります。そのため、以下では4大SNS広告と呼ばれる、Facebook、Instagram、Tiwtter、LINE広告について詳しくご説明します。
Facebook広告
▽特徴
Facebook広告の最大の強みは、「精度の高いターゲティング」です。Facebookは実名登録制であり、性別や生年月日、居住地、職業、学歴などの登録も推奨されているため、正確な情報が登録されている可能性が高いとされています。この特徴を活かし、信憑性のあるターゲティングが可能です。一方で、ターゲット層にマッチしたターゲティングが行えていないと、費用対効果が合わない広告配信になる恐れがあります。そのため、ターゲット層を明確にし、実際にどのようなユーザーに投稿が見られているかを把握することが重要です。
また、Facebookは他のSNSと比較して、ビジネス目的で利用しているユーザーが多いことも特徴です。
▽予算
商材のジャンルや広告配信の目的によって変動しますが、Facebook広告の費用相場は5万~20万円/月程度とされています。また、Facebookの広告費が発生するタイミングは、以下の2種類があります。
▽掲載場所
Facebook広告は、以下のフィードやストーリーズだけでなく、Facebook内でショッピングをすることができるMarketplaceやMessenger等にも掲載可能です。全掲載場所については、こちらをご確認ください。
(以下画像の引用元: https://www.facebook.com/business/ads-guide/update/image/facebook-feed )
・フィード
・ストーリーズ
Instagram広告
▽特徴
Instagram広告の最大の強みは、Facebook同様に「精度の高いターゲティング」です。Intagram広告では、Facebookに蓄積されているデータを活用することが可能であるため、信憑性の高い情報をもとに、ターゲティングすることが可能です。また、特にInstagramでは、「商品やサービスの情報収集」のために利用しているユーザーが数多く存在するため、ECサイトとの親和性が高いことも特徴です。
Facebook広告と同じ強みをもつInstagram広告ですが、Facebookがビジネス目的で利用しているユーザーが多い一方で、Instagramでは個人目的(エンタメ目的)で利用するユーザーが多く存在します。そのため、ビジネス色が強い広告はスルーされやすくい傾向があるので、他の投稿と馴染み、広告感を薄める工夫が必要です。
▽予算
商材のジャンルや広告配信の目的によって変動しますが、Facebook広告と同様、費用相場は5万~20万円/月程度とされています。また、Instagamの広告費が発生するタイミングは、以下の2種類があります。
▽掲載場所
Instagram広告は、以下のフィードやストーリーズだけでなく、Instagram内のショップや発見タブ等にも掲載可能です。全掲載場所については、こちらをご確認ください。
(以下画像の引用元: https://www.facebook.com/business/ads-guide/update/image/facebook-feed )
・フィード
・ストーリーズ
Twitter広告
Twitter広告の最大の強みは、「2次拡散の見込みが高い」ことです。Facebookのシェア、Instagramのリポスト機能もありますが、特にTwitterのリツイートは、SNSの中でも拡散力に優れています。広告がリツイートされることにより、リーチできていなかったユーザーへの閲覧機会を高めることができます。また、リツイートされた投稿から商品やサービスを購入された場合、広告費用は発生しません。そのため、広告が拡散され、そこから商品やサービスが購入されるほど、費用対効果が高く広告を配信することが可能です。一方で、拡散は良い内容だけではなく、悪い内容でも拡散されてしまう恐れがあります。炎上のリスクを抑えるため、拡散を狙った行き過ぎの表現にならないように配慮する必要があります。
また、 Twitterの登録時には生年月日や性別などを入力する必要がないため、ユーザーのフォロー、ツイート内容などを参考にして年齢・性別のターゲティングを行います。そのため、Facebook広告やInstagram広告よりも精度の高いターゲティングが難しいことには留意が必要です。一方で、 Twitter広告では他のSNS広告にはない「キーワード」でのターゲティングが可能であるため、生年月日や性別などのユーザー属性ではなく、「興味関心」のターゲティングに秀でていることが特徴です。
▽予算
Twitter広告は月数千円から出稿可能ですが、費用相場は10万円/月程度とされています。事業の規模や広告配信目的によっては、30万円以上/月の予算を準備するケースもあります。また、Twitterの広告費が発生するタイミングは、以下の4種類があります。
▽掲載場所
Twitter広告は、プロモ広告としてタイムラインや検索結果等、トレンドテイクオーバーとして検索タブ内のおすすめやトレンド等に掲載可能です。全掲載場所については、こちらをご確認ください。
(以下画像の引用元: https://business.twitter.com/ja/help/campaign-setup/creative-ad-specifications.html)
・タイムライン(プロモ広告)
・おすすめ(トレンドテイクオーバー)
LINE広告
LINE広告の最大の強みは、「アクティブユーザーの多さ」です。LINEの月間利用者数は、2022年9月末時点で9,300万人以上とされています。また、年代問わず幅広い年齢層が利用しており、InstagramやTwitterなどのSNSは利用していないがLINEのみを利用しているユーザーも数多く存在します。そのため、LINE広告を配信することで、幅広いユーザーへリーチすることが可能です。
一方で、LINE広告はTwitterのリツイートやFacebookのシェア、Instagramのリポストなどの拡散機能がないため、拡散力が他のSNS広告よりも低い傾向にあります。また、LINEは実名やプロフィールを登録していなくても利用可能のため、正確なユーザー属性データというものはなく、あくまで「みなし」でのターゲティングになるということには注意が必要です。
▽予算
LINE広告の費用相場は10万~30万円/月とされています。ただし、LINE株式会社では30万円/月の予算で広告を3か月以上出稿継続することで、配信効果が安定して得られるようになると公表されています。また、LINEの広告費が発生するタイミングは、以下の3種類があります。
▽掲載場所
LINE広告は、LINE内の以下トークリストやLINE VOOMだけではなく、LINE BLOGやLINEショッピングなどLINEサービス内にも掲載可能です。全掲載場所については、こちらをご確認ください。
(以下画像の引用元: https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20191024/)
・トークリスト
・LINE VOOM
自社にマッチしたSNSの選定ポイント
自社にマッチしたSNSを選定するためには、SNSごとに特徴の違いだけではなく、利用しているユーザー層の違いも理解しておくことが重要です。また、利用ユーザー層の違いやSNSの特徴の違いから、各SNSに向いている商材も異なります。そのため、以下では「自社にマッチしたSNSは何か」をご検討いただけるよう、SNSごとの「利用ユーザー層」と「商材の相性」をご紹介します。
利用ユーザー層
▽男女比率
▽年代比率
上記のデータは、総務省が行った「令和2年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」を参照しています。(アンケート回答者は13-69歳までの男女1500人 )
(参照元: https://www.soumu.go.jp/main_content/000765258.pdf )
1.Facebook
・男女比率に大きな違いはなし
・10~20代の利用率が低く、最も利用率が高いのは30~40代
・年齢層が高めの世代が中心
2.Instagram
・女性利用率の方が高い
・10~20代の利用率が最も高い
・ただし、30代以降の利用率も高く、比較的幅広い年齢層が利用
・Twitterと比較的年齢層が似ている
3.Twitter
・男女比率に大きな違いはなし
・20代の利用率が最も高い
・ただし、Instagram同様に、比較的幅広い年齢層が利用
・Instagramと比較的年齢層が似ている
4.LINE
・性別/年代問わず、圧倒的に利用率が高い
向いている商材/注意が必要な商材
1.Facebook
Facebookの利用ユーザーは高めの年齢層であるため、若い世代向けの商品より、健康を意識した商材など高めの年齢層向きの商材が向いています。
▽向いている商材例
・ヘルスケア
・高めの年齢層向きの商材
Facebook広告でアルコールや減量に関連する商材を取り扱いたい場合は、年齢制限を設けて配信しなければならないという制限があります。そのため、アルコールや減量に関連する商材を取り扱っているECサイト運営者の方は、広告配信するユーザーのターゲティングには注意が必要です。詳細な情報やその他広告に関する規約は、こちらをご確認ください。
2.Instagram
Instagramは文章よりも画像による訴求が強いため、画像として映える商材が向いています。また、幅広い年齢層に利用されるようになってきているものの、10~20代女性の利用率が最も高いため、コスメやアパレルとの相性が良いです。
▽向いている商材例
・コスメ
・アパレル
・食品
・インテリア
Instagram広告の制限がある/禁止商材はFacebook広告と同じであるため、アルコールや減量に関連する商材を取り扱っているECサイト運営者の方は、広告の制限について留意が必要です。
3.Twitter
2次拡散の見込みが高いため、ユーザーが他のユーザーへ共有したいと思うような話題性のある商材や期間限定などの「限定」を付与できる商材が向いています。
▽向いている商材例
・季節もの
・トレンド商品
・期間限定やキャンペーンなどを実施しやすい商品
Twitter広告においてもアルコールを取り扱いたい場合は、年齢制限を設けて広告配信する必要があります。また、健康・薬品に関連する商材は事前にTwitterから許可を得なければ広告配信ができない場合もあるため、注意が必要です。詳細な情報やその他広告に関する規約については、こちらをご確認ください。
4.LINE広告
幅広い年齢層が利用していることから、多くのユーザーへのリーチが見込まれますが、あくまで「みなし」によるユーザー属性の把握であるため、万人受けするような商材が向いています。
▽向いている商材例
・幅広い年齢層に好まれる商材
LINE広告は他のSNS広告と比較して、広告の規約が厳しいと言われています。化粧品や健康食品、医薬品を取り扱いたい場合には、広告文に効能効果を明記してはいけないという規定があります。また、アルコールについても、未成年の飲酒は法律で禁じられている等の文言を記載する必要があります。詳細な情報やその他広告に関する規約については、こちらをご確認ください。
まとめ
4大SNS広告と呼ばれる、Facebook広告、Instagram広告、Twitter広告、LINE広告ごとの強みや注意点、自社にマッチしたSNSの選定ポイントをお分かりいただけましたしょうか?SNS広告を利用する企業が増えているからこそ、費用対効果の高い広告配信をするためには、各種SNSの特徴を理解した上で、自社にマッチしたSNSを選定する必要があります。この記事で各種SNS広告の特徴を理解し、SNS広告配信への一歩を踏み出してみてください。