【ECサイト制作】失敗しない外注先の選定ポイントと注意点とは?
- ECサイト全般
『初めて自社ECサイトを作りたいと考えているが、どのような方法があるのだろう。』『社内に人手が少ないので、外注したいと思っているが、相場はどれくらいなんだろう。』そんな悩みをお持ちの方へ、この記事では、ECサイトの作り方·委託先の選び方·外注費用の相場·見積もりの際に確認すべきポイントをご紹介します。
なお、『どのECモールに出店しようか悩んでいる』『自社ECサイトにするのかECモールにするのか悩んでいる』という方は、以下の記事も併せてご覧ください。
Contents
自社ECサイトはどんな作り方があるか
フルスクラッチ/オープンソース/ASPがある
自社ECサイトの作り方には、大きく分けて3つの方法があります。
1つ目は、フルスクラッチ。こちらはシステムやプログラムを0から立ち上げていく方法です。高いスキルが必要で、手間とコストもかかりますが、最も自由度が高く幅広い要件を満たすことができます。
2つ目は、オープンソース。ソースとはソースコードのことで、外部に公開されているソースコードを使ってECサイトを構築する手法です。低コストで始められ、カスタマイズの幅も比較的広いですが、公開されているソースコードを使用するため、セキュリティ面でトラブルに陥る可能性があります。
3つ目はASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)。ネット上でECサイトの立ち上げ·運営に必要な機能がすでに用意されたサービスです。手間·コストともに比較的かけずにサイトを作ることができる一方で、フルスクラッチ·オープンソースと比較すると自由度は低くなります。
これから始める方はASPがおすすめ
自社ECサイトを作るには3つの手段があることをお伝えしましたが、初めて自社ECサイトを作ろうと思っている方には、ASPがおすすめです。なぜなら、立ち上げにかかる期間が最も短い方法だからです。わずか数週間程度でスピーディにネットショップの運営を始められます。近年では、テレビCMでもおなじみの『BASE』『STORES』など、だれでも簡単にEサイトを作ることができるASPも登場してきています。
また、システム·サーバーの管理はASPサービスの提供者側が行うため、セキュリティ対策やアップデートなどの手間もかからず、安心して運営に集中することが出来ます。
自社で作る?外注する?
先ほど、ASPを利用すれば手間·コストを比較的かけずにECサイトを作ることができるとお伝えしました。
ですが、まったくゼロの状態から初めて作るとすれば、どうしても時間がかかってしまうでしょう。自分でECサイトを作るのは難しそうという方には、外注するという方法もあります。
ここからは、外注することのメリット·デメリットをお伝えしていきます。
外注のメリット
外注のメリットは、大きく分けると以下の3点があげられます。
- クオリティが担保される
- 足りない機能に気づける
- リソースをかけずに済む
ほとんどのECサイト制作会社は、ディレクターやデザイナーといった専門スキルを持った人材を保有しています。そのため、自社で作ったサイトと比較し、高いクオリティのサイトを作成することが可能です。
また、足りない機能に気づくことができます。ECサイトは、サイト上の様々な機能を動かすために、複数の設定が必要な場合もあります。ターゲットや商材が違えば、必要な機能も変わってくるものです。数多くの経験を積んだECサイト制作会社であれば、最適な機能を検討し、実装することができます。
最後に、この記事を読んでいる多くの方は、商品のオーナー·販売代理店であると思います。ECサイトの制作は、事業を成功させる重要な要素ではありますが、最も時間を割くべきことは「魅力的な商品を開発する·仕入れること」だと考えています。ECサイトの制作は信頼できるパートナーに外注すれば、使うべきところに集中してリソースを使うことができます。
外注のデメリット
外注することのデメリットは、以下2点があげられます。
- コストがかかる
- 依頼先の状況次第で時間がかかる
まず、コストがかかるということが大きな懸念になっている方も多いのではないでしょうか。メリットを享受できるものの、状況によっては外注費用の捻出が難しいこともあると思います。そのような場合は、補助金の利用を検討いただくことが解決手段としてあげられます。ECサイトの制作で利用できる補助金の代表的なものは以下があげられます。
次に、「外注先の状況次第で時間がかかってしまう」ということ。ECサイト制作会社は、様々なECサイトの制作·管理を並行して行っているケースが多く、依頼が集中している場合は完了までに時間がかかることもあります。余裕を持ったスケジュール感で問い合わせをすることをお勧めします。
外注先選定時の注意点
ECサイト制作会社は数多く存在します。外注すると決めても「どこに依頼するのが良いか」を悩まれる方も多いと思います。ここからは、外注先を選ぶ際の注意点についてご紹介します。
ECサイトに詳しいか
まずは、ECサイトに詳しい制作会社かどうかを必ずチェックするようにしましょう。ECサイトは、一般的なWebサイト(ホームページ)とは必要な機能が異なります。
また、制作事例を掲載している制作会社もありますが、制作のみを担当したのか、運用まで担当したのかも確認するようにしましょう。運用まで行っている制作会社であれば、ECサイト運営の実務に近い部分を把握している可能性が高く、より安心して依頼できるでしょう。
制作後のサポートがあるか
次に、制作後にどのようなサポートが実施されるかを確認するようにしましょう。ECサイトは作って終わりではなく、作ってからが始まりです。サイトへのアクセス数や購買傾向などの数値を分析し、サイトを改善していくことが必要になります。
制作後の運用は自社で行うという場合であれば不要に感じるかもしれませんが、制作段階から運用を視野に入れておかないと、機能が不足しているなど、制作後に不要な対応が発生する可能性もあります。自社で運用を行う場合にも、運用後を視野に入れているパートナーに外注したほうがより安心できるでしょう。
自社商材に近い実績があるか
最後に、自社商材に近いジャンルでのECサイト制作実績が多くある会社に依頼するようにしましょう。商材やターゲット層が異なれば、必要な機能やデザインテイストが異なってきます。制作会社によっては、商材による得意不得意があるケースがあります。
商材やターゲットの特性をくみ取って制作してくれる会社を選びましょう。
見積もり確認時の注意点
外注先候補に問い合わせをすると、見積もりを受領することになります。ECサイトの制作は、必要な機能などの要件によって見積もり金額が大きく変動することもあります。また、価格だけで選んでしまうと、後悔することもあるかもしれません。
ここからは、ECサイト制作の見積もり確認時の注意事項をお伝えしていきます。
必要な機能をリストアップする
まずは、見積もり作成を依頼する前に、必要な機能をリストアップしておきましょう。思いつく限りでもまずは自身でリストアップすることで、見積もり受領までの速度感が上がったり、受領した見積もりを見た時の理解度が変わってきたりします。
見積もりに含まれる内容を確認する
受領した見積もりは、金額だけでなく内容を見ることが重要です。ECサイト制作会社によっては、対応範囲を決めている場合もあります。「他社と比較して金額は安かったが対応内容が少なかった」といったことにならないよう、どのような範囲まで含まれているか確認しましょう。
例えばですが、見積もり内容が『ECサイト制作一式○○円』のように出てきたとします。一見するとわかりやすい見積もりかもしれませんが、ECサイトの制作には商品登録·写真撮影·デザイン制作·コーディング·決済設定など、多くの業務が紐づくものです。項目に落とし込まれていないと、例えば「写真撮影は追加料金だった」のように、後から追加料金が頻繁に発生してしまい予算よりも高額になってしまうなどのトラブルが発生してしまう恐れがあります。
まとめ
ECサイトの制作方法·外注先の選び方、見積もり書の確認方法について、参考になりましたでしょうか。予算が少ないから一番安いところに決めるなどということはせず、あとでトラブルに巻き込まれたり、予期せぬ料金がかかったりといったことがないよう、外注をお願いする際にはしっかりと事前に対応する範囲·対応しない範囲を確認しておくようにしましょう。