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成果を出すためのFacebook/Instagram広告のクリエイティブとは?制作のコツと注意点を徹底解説!

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Facebook/Instagram広告(以降、FBIG広告)を出稿検討している方や製作中の方の中で、「そもそもクリエイティブって何かよく分からない」「それぞれの広告のクリエイティブはどのようなサイズ・形式・容量で準備しなければいけないの?」「どのクリエイティブサイズで配信すべき?」「どのようなクリエイティブを制作すれば良い?」 などといったお悩みをお持ちの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はFBIG広告クリエイティブの基本やフォーマット、作成時の注意点などについて解説していきます。ぜひ最後までお読みください。

クリエイティブとは

広告業界で呼ばれる「クリエイティブ」とは、広告を制作する上で使用される素材を意味します。

FBIG広告でいうと、Facebook広告においてのクリエイティブはビジュアル(写真・動画)とテキストの2点、Instagram広告においては広告そのものを指します。

FBIG広告クリエイティブ

引用:https://www.ad-flex.com/column/adflex-column/2021122252027/

クリエイティブのフォーマット

FBIG広告の場合、以下の4つのフォーマットのどれかを前提としたクリエイティブ作成が必須となります。
それぞれの特徴を説明していきます。

クリエイティブ フォーマット

(1)画像
画像1枚とテキストをメインとした一般的な広告で、FBIG広告を始めるなら必ず取り入れたいフォーマットです。
他のフォーマットに比べ作成が比較的簡単で、幅広い商材にも適しています。

クリエイティブ 画像

引用:https://ja-jp.facebook.com/business/ads/photo-ad-format?ref=ads_guide#

(2)動画
動画を使用した広告です。ユーザーが見ている画面内に広告が表示されると、自動で動画が再生されます。
静止画に比べて多くの情報を伝えることができるのに加え、動的である為、ユーザーの目に留まりやすいという利点があります。そのため最近では、特に動画広告の取扱量が増えてきています。

(3)カルーセル
1つの広告枠に、複数のクリエイティブを最大10件まで掲載できるフォーマットです。クリエイティブごとに見出しや説明文を設定することや、異なるURLを貼ることも可能です。例えば、1つの広告枠の中で複数商品を紹介し、それぞれの商品ページにリンクを設定するといった利用方法もできます。
複数の画像にて商品の使い方を掲載してイメージを沸かせる、製造プロセスを時系列で見せるなどといった場合に効果的な広告です。

クリエイティブ カルーセル

引用:https://ja-jp.facebook.com/business/ads/carousel-ad-format?ref=ads_guide#

(4)コレクション
カバー画像(メインの大きな画像)と、その下に4つの小さい製品画像がグリッド状のレイアウトで表示されるフォーマットです。画像をタップするとフルスクリーンで表示されます。

クリエイティブ コレクション

引用:https://ja-jp.facebook.com/business/ads/collection-ad-format

クリエイティブの基本

画像のサイズ/解像度について

FBIG広告で推奨されている画像のサイズと解像度は下記の通りです。
前述した広告のフォーマット別に、各配置グループで推奨されている画像・動画サイズをまとめました。 画像であれば1:1(1080×1080 px)または9:16(1080×1920 px)、動画であれば1:1(1080×1080 px)、4:5(1080×1350 px)または9:16(1080×1920 px)のサイズのクリエイティブを準備すれば推奨サイズをすべて満たすことができます。

FBIG広告 推奨画像サイズ 解像度FBIG広告 推奨画像サイズ 解像度

参照:https://digimarl.com/syllabus/facebok-ads-format/

テキストの要件について

画像や動画だけでなく、テキストもクリエイティブに含まれます。
各広告フォーマットによって、推奨の文字数が変わってきますので注意しましょう。

(1)画像、動画広告
メインテキスト:半角125文字以内
見出し:半角27文字以内
説明:半角27文字以内

(2)カルーセル広告
メインテキスト:半角125文字以内
見出し:半角32文字以内
説明:半角18文字以内

(3)コレクション広告
メインテキスト:半角125文字以内
見出し:半角40文字以内
説明:なし

クリエイティブ制作の注意点

制作時に注意したい点を3つ解説します。

(1)FBIG広告の広告規約を遵守する
どんなに優れたクリエイティブ制作をしても、審査に落ちてしまうと配信不可となります。FBIG広告はMetaの広告ポリシーによって審査されます。禁止コンテンツを使用しない、虚偽や誤解を招きやすい表現はしない等、下記の広告規定を遵守したクリエイティブを作成しましょう。
https://ja-jp.facebook.com/business/help/488043719226449?id=434838534925385

(2)リール・ストーリーズへの配信にはセーフゾーンを残す
画像と動画の最上部から約14%(250ピクセル)と最下部から約20%(340ピクセル) をセーフゾーンと言います。このセーフゾーンにはプロフィールアイコンやCTAボタンが表示されるため、この位置に自社のロゴやテキストなどの重要な要素を配置しないようにしましょう。被ってしまうと広告を配信した際に被ってしまい、ビジュアルが悪くなってしまいます。

(3)リンク先のサイトやLPにも細心の注意を払う
先に述べた審査では、出稿するクリエイティブだけでなく、リンクで遷移した後のサイトやLPも審査対象です。
こちらでも禁止コンテンツを使用しない等の内容に関しての確認をするとともに、どのOSからも正常に動作するか、エラー表示にならないかなどのチェックも怠らないようにしましょう。

クリエイティブ作成時のコツ

次に、クリエイティブを構成する3つの要素について、各要素で効果を出すためのコツを紹介します。

画像

(1)効果検証を行うために複数パターンを作成する
FBIG広告では、複数のクリエイティブを作成してそれらをテストすることができます。広告を配信している期間中にどの広告が最も効果的なのかを確認し、反応が良いものを研究しながら効果を最大化することが可能です。自社内でデータが蓄積されていくのもメリットと言えます。

(2)画像内のテキスト量をできるだけ抑える
画像にはテキストを含めることもできますが、あまりにもテキストが多い広告はユーザーにスルーされてしてしまう可能性が高いと考えられます。そのため、テキストは最小限に抑え、商品やサービスの特徴は簡潔なキャッチコピーで伝えましょう。
なお、これまでFacebook広告に定められていた「20%ルール(画像内にテキストが20%以上含まれていると広告が表示されにくくなる仕組み)」は2020年10月に撤廃されました。しかし、現在でもテキスト量は少ないほうが良いといわれているため、ビジュアルの邪魔をしない程度の最小限量に抑えることが重要です。

(3)コピーやテキストの配置について
画像・コピーの配置はユーザーの視線の動きを意識しましょう。より注目してほしい場所に視線を誘導することで情報を効果的に届けられます。人は、情報を見るとき視線は左上から右下に流れていくように習慣づけられていると言われています。ユーザーの視線が左上→右上→左下→右下の順番に動くパターンを「Z型」、ユーザーの視線が左上→右上→左下→右下とアルファベットの「F」のように視線が動くパターンを「F型」と言います。このラインに沿って配置すると視認性を上げることができますので、意識していきましょう。

デザインにおける視線枢動(NFZの法則)

動画

(1)最初の3秒でユーザーの興味を引く
動画広告では、最初の3秒で視聴者に興味を持ってもらえなければスルーされる可能性が上がります。特にストーリーズ広告はスピード感のある環境なので、1秒1秒の重要性が増します。そのため、冒頭で視聴者の注意を引きつけるようなメッセージを取り入れることが重要となります。商品やサービスのメリットや、インパクトのある情報、ユーザーにとってお得感のある情報などを入れてみましょう。

(2)音声なしでも伝わるクリエイティブにする
動画広告の多くは、音声がオフになっている状態で再生されます。そのため、音声がなくても動画の内容が伝わるようにすると良いでしょう。
例えば、テキストやキャプション、サブタイトルなどを追加するなど、視覚情報だけで内容が伝わるクリエイティブ作成を心がけましょう。

(3)ターゲットとなるユーザーの課題を指摘する
ターゲットが課題としている気になることや悩んでいることなど、確信をついて指摘すると、興味を持たれ、動画を最後まで見てもらいやすくなります。ニーズや課題を深掘りにし、ターゲットが「まるで、自分のことを言われているみたい」と思えるような、より具体的な訴求をする内容にしていくことが大切です。
ターゲットが悩んでいることや、気になることなどを突き止めて、指摘する訴求ポイントを見つけてクリエイティブに反映させましょう。

テキスト

(1)CTAを挿入する
行動喚起となるCTA(コールトゥーアクション)を設置しましょう。CTAとはユーザーに対して次の行動を促すための文言のことで、コンバージョンに繋げやすくなります。表記の種類として一般的には「詳しくはこちら」ですが、「申し込む」や「購入する」、「ダウンロードする」などの文言もあります。ここでは各広告で適した、期待するアクションと近しい文言を選び、クリエイティブ効果を高めてみてください。
(2)最も伝えたいことを3行目までで伝える
FB広告ではメインテキストは3行目までしか表示されず、それ以降は「…」という形で隠され「続きを読む」をタップしないと読めません。そのため、伝えたいメッセージは3行(目安は半角125文字・全角63文字)以内に収まるようにしましょう。画像や動画でユーザーの目を引くことももちろん重要ですが、テキストで更に興味を持ってもらえるよう工夫しましょう。

クリエイティブの事例

クリエイティブの作成事例はサイトから収集することができます。代表的なサイトをご紹介します。

Banner design archive(バナーデザインアーカイブ)
ネット上に存在する多種多様なバナーが掲載されているサイトです。現在は2,100点を超えるバナーが掲載されており、自社と似たサービスの広告も簡単に見つけられます。

Banner design archive(バナーデザインアーカイブ)

http://banner.keizine.net/

banner library(バナーライブラリー)
新着順でウェブバナーがアーカイブされており、カテゴリやテイスト、季節感などでハッシュタグにより分類されているのでトレンド把握もできます。SNSごとの広告閲覧も可能です。

banner library(バナーライブラリー)

https://design-library.jp/

Pinterest(ピンタレスト)

Pinterestはサービス内で配信されている画像を、自分の好みに合わせて収集できるSNSです。広告クリエイティブ専門サイトではありませんが、その分幅広いデザインの収集が可能です。

Pinterest(ピンタレスト)

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はFBIG広告のクリエイティブ概要について解説いたしました。
FBIG広告はこれひとつで大きな拡販ができる可能性を秘めており、広告出稿を考えている事業者にとってはぜひ取り組むべきものだと言えます。しかし、広告はユーザーに見てもらえなければ意味がありません。クリエイティブの知識が不足していると、狙ったターゲットに届かない場合や、最悪の場合配信すらされない可能性もあります。
これからFBIG広告を出稿したい方や、配信中ですが効果に伸び悩んでいる方も是非本記事の内容を参考にしてみてください。

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